人は自分の心理にはあらがえない。だったら心理学を上手く利用してやればいい
性格を直したいとお考えの方もいると思いますが
そもそも性格とは直すものでも直るものでもないんですね。
性格というのはいわば生まれ持っての変えられないこだわりであり
遺伝というわけではないですけども
考え方や捉え方のクセと言って良いでしょうか。
そんな変えられないこだわりを変えようとしても変えられませんし
変える必要もないんですね。
そもそも性格は環境や人間関係の影響を受けて変化する性質があり
いくら努力をしても特定の環境に身を置いていれば
その影響を受けてその場その場で人格が変化します。
この環境、この人との間柄ではある性格で
また違う環境や違う人との関係ではそれぞれのシーンで性格が違うように
性格というのは必ずしもこうであると決まっているものではなく
その場その状況によって違うものであるということがおわかりでしょうか。
誰が相手でも口調も態度も変わらず
いつどんなときでも同じように振る舞える人がいますでしょうか?
ベースにはあったとしても、それは性格だからではありませんし
立場も違えば関係性においても
相手によって違う(同じではない)のが人の特徴
コミュニケーションではないでしょうか?
家族でも親と話すのと兄弟と話すのとでは違いますし
相手が教師だったり会社の上司
世界的な有名人や自分の推し
年代差によっても関係性によっても違いますから
いつどんなときでも、誰に対しても対応が同じなんて事はないんですね。
性格は直せるものだと思ってたらそういう性質のものではなく
状況や環境、相手によって影響を受けて様々に違うというだけのもの(性質)ですから
その環境、その関係性そのものを見直さない限り(変わらない限り)
基本的には性格というのは変わらないのです。
つまり性格は直せるものではないということ。
自分の性格を直そうとするのではなく
環境や関係性を変えるなりしなければ
自分の性格は(その性質は)変わらないと覚えておくと良いでしょう。
性格は様々な側面を持ち、それぞれのシーンによって同じ人でも様々に違います。
また別の問題でこのテーマを考えてみると
認知症が進行するとまるで今までとは性格が変わったように
人が変わったように感じるかもしれませんが
この点については性格の問題ではなく、脳機能の問題に話が移行してしまいますから
今回テーマにしている性格とはまた別問題であることをご承知おきください。