怒りによるストレスは誰のせい?

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

怒りとは何だ?と言われれば
皆さんは何だと思われますか?

イライラの感情だったり
不満や鬱憤が爆発したものなど
外からの刺激に対して自分の中で抑えきれない
“感情”の類であることは言うまでもないでしょう。

喜怒哀楽など他の感情もそうですが
いずれも感情って自分ではコントロールできませんよね?

ある程度抑えたりすることはできますが
基本的に自分の意思で自分の思い通りにコントロールできるものではありません。
(怒ろうと思って(つまり自分の意思で)怒りの感情が湧いてくるわけではない)

このように基本的には自分の意思でコントロールできない感情ですが
ではどこから、どのようなときに湧いてくるのかと言いますと
やはり外からの刺激であると言えます。
(自分の意思ではないのだからなおさら)

ただ私がもう一つ考えるのが
その度合。

つまり外からの刺激を受けて
自分の中でどれくらい膨らむか(増幅するか)は
外からの刺激というより自分の内なる問題だと思うんですね。

今の怒りの話でしたら
自分の中にある感情のスイッチ(増幅装置)といえば
“正義感”や“責任感”が挙げられるのではないでしょうか?

真面目さだったり誠実さといった影響もあると思いますが
ただ感情的にイライラすることで怒りが湧いてくるのではなく
外からの刺激を受けて自分の中にある正義感や責任感が刺激されることによって
(つまりスイッチが入ることによって)
その感情の刺激が増幅されて怒りの感情として表出されるのかもしれません。

つまりいくら同じ刺激であったとしても
それぞれの人の中にあるスイッチの度合いによって
感情の表出具合も変わってくるということです。

先程の怒りのスイッチにしても
どの程度の責任感を持っているかは人によって違いますし
責任感の度合いが違えば
感情の表出具合も変わってくるのは当然でしょう。

責任感と言っても何に対してどの程度違うのかも人によって様々ですし
その時の状況によっても違ってきます。

ここに感情の起伏の違いが表れるのかもしれませんね。

このように感情は誰か(外)から刺激を受けてそこから初めて表出というより
自分の内にある感情のスイッチ(起爆剤)の影響で
その表出具合も変わってくるということでしょうか。

同じ刺激であったとしても
事によっては全く怒らない人や
何でそんなことでと直情的にすぐ怒る人など様々いますが
外からの刺激ではなく、自分の内に視線を向ける事によって
今感じている感情は相手のせいではなく(相手に問題があるのではなく)
もしかすると自分に何か問題があるのではないかと悟ることができるのかもしれません。

見方の視点が変われば
今ある関係や状況も少しずつ変わってくるのではないでしょうか。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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