あなたがよく失敗するのは環境のせいかも? ~失敗を生み出す環境とは~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

パワハラやモラハラ、DVや叱責のある環境の中では
対人関係そのものにとどまらず
周囲全体を巻き込んで環境を悪化させてしまいます。

例えばある集団の中に1人イライラしたり常に怒っているような人(特に権力者)がいると
周囲の人間はその人が気にかかり緊張状態が続きますし(常に気が張っている状態)
人によっては怯えながら接さなければならず
集団を取り巻く環境がいつもピリピリしてしまいます。

そのような環境の中では気軽に物を言うことも難しく
(下手なことを言うと怒りを買ってしまうため)
安心して過ごすことができないんですね。

イライラしてる人がその場にいなくても
後で何かトラブルが起こらないように
なるべくその人の怒りの矛先が向かないようにと
その集団は常に緊張しているため(張り詰めている)
どうしても集団同士の関係性も悪化してしまいます。

つまりイライラしたり怒るということは
周りの人間関係全体を巻き込んで
環境そのものを悪化させてしまうのです。

このような集団や環境の中では
自分が何か迷惑をかけるとハラスメントを受ける(始まる)ため
なるべく周りに迷惑をかけないようにと事に慎重になります。

慎重と言っても過度の慎重であり
ハラスメントに対する緊張や警戒から過敏に慎重になっているだけですから
慎重になり過ぎることで失敗が生まれやすい環境を作り出していると言えるでしょう。

つまりよく失敗したりする人は
自分だけが原因で失敗してしまうのではなく
その集団を形成している環境そのものが生み出していると言えるのかもしれません。

そして集団の中では自然にかばい合いの精神が生まれ
例えばある人がイライラの張本人のいないところで何か失敗をした場合
失敗に気付いた周りの人もイライラの現場を見たくない(経験したくない、避けたい)ため
失敗を隠そうとしたりかばおうとするわけです。(知らぬふりなども)

しかし失敗はいずれ明るみに出るため
イライラの張本人に知れ渡ってパワハラや叱責が始まります。

このような悪循環が生まれると失敗しても隠そうとする風潮が生まれますし
失敗は隠そうとすればするほど新たに失敗を生み
またハラスメントが繰り返されるわけですね。

こうして環境悪化の悪循環が生まれるわけですが
上記の解説からもわかりますように
集団における失敗を減らしたり改善したければ
まずハラスメントや失敗を責めない環境を整えてみてはいかがでしょうか?

よく失敗をして落ち込んだり
叱責を恐れて萎縮してしまってるような人は
自分だけが悪いんだと自分を責めるばかりではなく
環境に要因を求めてみるのも良いかもしれませんね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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