消費者ホットラインの実効性に対する疑問 ~裏には相談業務の難しさも~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

消費者庁が案内している
生活での苦情や困り事の相談先である消費者ホットラインですが
皆さんはご存知でしょうか?
利用されたことはありますでしょうか?

できるならなるべく利用しないに越したことはないですが
利用なさった方はご承知だと思いますけど
消費者庁が一人で悩まないでと謳っているほど
せっかく相談してもほとんど何も解決しないのが現実です。

ただ対策や対応を教えてもらえるだけで
行政が介入したり仲介してくれるわけでもなく
基本的には個人で対応に当たるか泣き寝入りするだけなのが現状なんですね。

一人で悩まないでと謳っている割には何かしてくれるわけでもなく
(むしろ何もしてくれず)
ただ事案報告だけに終わってしまうのは問題ではないでしょうか。

相談しても何もしてくれない、解決しないとなれば
一人で悩むしかありません。

行政としてやってくれること、できることの範囲があまりにも小さすぎて
相談しても現状は変わらない、泣き寝入りするだけなら
その存在意義が問われます。

しかも親身になって対応してくれるわけでもなく
(接遇は親身といえば親身なのですが)
あくまで行政として客観的に、第三者として個人でできることを伝えてくれるだけで
相談したからといって相談者に成り代わったり
相談者側について困りごとに介入・仲介してくれるわけではありません。
(助けてくれるわけではない)

確かにそういった意味では心理カウンセリングも同じような誤解を受けやすいのですが
消費者ホットラインは心理カウンセリングとは違って
トラブルを解決してほしいために行政に助けを求めてるわけですから
もう少し介入の仕方だったりトラブル元に働きかけるなど
ホットラインにまで手を伸ばした意義を汲み取っていただきたいと思います。

このように現状何も解決できない体制こそが
いじめや自殺などの相談増に繋がらないのではないでしょうか?
(相談しても無駄、無意味である現状)

今回の消費者ホットラインだけに限らず
一人で抱え込まず何でも相談してくださいといった
いわゆる「相談窓口」全般に言えることですが
現実は機能不全を起こしているような状態で
実際相談してもただ報告しただけに過ぎないような
残念(お粗末)な体制しか設けられてないという点が悲しく思います。

もちろん私自身も相談業であり
いわゆる相談窓口の役割として業務をさせていただいてるのですが
実態が伴わず申し訳ないという反省も感じているところです。

とはいえどんな相談窓口でも相談して全く何の意味もないとは言いませんが
もう少し実効性のある窓口(機関)への変革を願います。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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