人は自分の心理にはあらがえない。だったら心理学を上手く利用してやればいい
身体が健康だったり若い人からすると
ご高齢者の動きの鈍さが感覚的にはわかりません。
身体能力が衰えていたり老化しているから仕方ないとはわかってても
実際どうしてそんなに動きが鈍いのか(とろくさくなってしまうのか)
理屈ではわかっても感覚的に理解するのは難しいと思います。
そこで高齢者の身体の動き(衰え)を感覚的に知ってもらうために
とてもわかり易い体感方法をお伝えいたします。
その方法は簡単。
足のしびれを思い出してみてください。
ずっと正座して座っていると
動こうとしたときに足がしびれて立てなくなったご経験があると思いますが
あの状態と同じで
高齢者も自分の体を動かすのに頑張ってもなかなかスムーズに動かないんですね。
運動神経抜群で身体能力の高い人でも
足がしびれていると動けなくなってしまいます。
体が健康かどうか、身体能力に優れているかどうかではないんですね。
このように足がしびれた状態を思い出していただくと
高齢者がいかに身体を自由に動かせないか
どうしてあんなに動きが鈍いのかについても自分の身体を通して知ることができます。
しんどいからわざとやってるのでもなければ
サッと動きたくても(動こうとしても)思うように動かせないのです。
今回は身体の動きに関してですが
同じように脳の働きも鈍くなってきて思うように働かず(機能せず)
生活していく上で様々な困難が生じたり支障も出てきますし
自分の思うように動かせないことがストレスとなって
メンタルへの影響から認知症の進行などさらなる悪循環が懸念されます。
若くても健康であっても
心身の機能不全が起こることによって誰にでもそうなってしまう現象(症状)ですので
ご高齢者の苦労を実感しながら理解してみてください。
そして適切な関わりやサポートの参考になさってくださいね。



