真に恐れるは新型コロナウイルスによる人間同士の分断 ~ウイルスの脅威は人災にあり?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

新型コロナウイルスの流行に始まった2020年ですが
今年のコロナ禍を振り返って感じるのは
まずは日本国内では豪華クルーズ船より端を発し
その後徐々に感染が拡大していきました。

すでにこの時点で船客(感染者)への偏見や非難が始まり
まるで犯罪者のような扱いを受け
未だに医療関係者や感染者に対する偏見は収まっていません。

ということで新型コロナウイルスが真に恐ろしいのは
非難や中傷といった人間同士の分断だということですね。

実際ソーシャルディスタンスと言われ
物理的にも人間同士が引き離され
何も心の分断だけには留まらない事態を引き起こしています。

これはまさしく「新しき時代の到来」だと考えたほうが良いのでしょうか。

そしたら順応していくしかないと思いますが
私が中でも奇妙だったのが
デマに踊らされる民衆たちの姿です。

これは何もコロナ禍に限った話ではありませんが
感染が広がり始めた当初、ティッシュやマスクの品不足が噂され
ドラッグストアなどに列をなして大挙する人々の姿には
奇妙さとともにあ然としたものです。

現在品不足騒動が収まって振り返っていただきたいのですが
あの騒ぎは一体何だったのでしょうか?
あの奇妙な行列姿は何?

何も落ち着いて平常通りに購入していたら
品不足の事態に陥ることもなかったですし
自分たちの行動によって自分たちで不測の事態を招き、混乱していたわけですね。

といってもやはり当時の渦中はわからなかったと思いますし
仕方ないと思いますが
今事態が落ち着いて振り返ってみていかがでしょうか?
皆慌てて何をしてたんだろうと思いませんか?

別に過ぎたことをあれこれ掘り返して悪者探しをする必要はないと思いますが
これから先の未来に向けての教訓にしていかなければ
オイルショックやリーマンショック、そして当初のコロナ騒動のように
経済的混乱を再び繰り返すことになってしまうでしょう。

実際私たちのドラッグストアへの行列や駆け込み行動は
現実に医療現場での物資不足を生じさせてしまいましたし
それで適切な治療を受けられなかったり医療従事者への偏見が未だに収まらないのも
つまりは自分たちで自分たちの首を絞めるような行動であり
いずれも私たちの心の余裕の無さが引き起こした人災だと言えるのかもしれません。
(未だに続く自粛警察といった行動も然り、情報の混乱にも振り回されている)

私たち人類は協力しあってこそ真価を発揮できるのであって
私たち一人ひとりが落ち着いて行動し、対処していけば
何も余計な(不必要に)混乱を引き起こさずに済むのだということをしっかり認識し
これから先の教訓にしていきたいものですね。

ウイルスによる人間同士の分断を引き起こさないように
そして同じ過ちを繰り返さないように。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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