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主人公は必ず正義なのか?自分もまた人生の主人公である ~ヒーローと悪者という視点でしか捉えられない私たち~

例えば映画やドラマには主人公がいて、たいてい対立するような敵役(ライバルに限らず)が登場しますが
映画というのは主人公の視点で(中心に)物語が展開するんですね。

ですのでそのまま主人公に感情移入し、主人公の主観で(主人公の側に立って)物語を観てしまうと
物語の内容も狭まりますし、正義か悪かといった見方でしか物語を見ることが出来ません。

つまり客観的に物事を捉えられないということですね。

実際のニュースやドキュメンタリーでもそうですが
例えば警察24時のような番組では、どうしても警察の側の目線で取締対象者を見てしまい
正義と悪、犯罪者は罰するべきといった視点で取締対象者を悪者に仕立て上げてしまいます。

しかし果たしてそうでしょうか?

確かに詐欺や暴力事件など、犯罪はいけません。

犯罪はいけませんが、その人がそうしてしまう、そうなるに至ってしまった経緯については
よく考えてみて検討してみたでしょうか?
状況や経緯(事情)といった、そうなるまでの詳細な情報をしっかり踏まえて捉えてますでしょうか?

もし交通取締りの速度超過で捕まった人のシーンを見て
自分は全く関係なく、そんなスピードを出して走ってるから悪いんだと
違反者を絶対悪として見てませんか?

日頃運転をしていて、少しでも全く、一切違反をしたことはないでしょうか?
一旦停止や信号無視、路駐でも何でもです。
そしたら自分のことは差し置いて、人のことを偉そうに言えますか?
たまたま自分がそのシーンを撮られていて番組で放送されたら?

弁護士などの職業の人は私と同じか近い視点で見てらっしゃると思いますが
最初の映画の物語の話にしても、敵役だからといって主人公の敵をただの悪者として見てしまうと
中身の薄っぺらい単なる対立抗争のつまらない物語になってしまうでしょう。
(それが面白いかどうかといった評価は別にして)

敵役には敵役の人生や物語があるんですね。
何も主人公(正義やヒーロー)だけが物語の全てではないのです。
(例えば映画「スターウォーズ」シリーズなんかわかりやすいでしょうか)

そういった全ての背景にまで目を向けて物事を見れば
敵役や犯罪者と言ってもただの悪者ではなく
そこには自分と同じように今まで生きてきた人生がある
しかしそうならざるを得なかった(そういう生き方になってしまった)という
人の生き方や、ひいては自分の人生の生き方についても新たな知見を得られるのではないでしょうか?

それはつまり自分にとっての学びになるということです。

同じ物語を見ていても単純に捉えるだけの人や(見たまま感じたままを受け取り、深く考えない)
多角的な視点や観点から物事を捉えて人生の糧にする人など様々ですね。

もちろんどちらの良し悪しを言ってるのではありませんが
いろんな見方が出来る人ほど事の真相に気づけたり
人生に深みがある人だと言えるのではないでしょうか?

そうした方はメンタルが強いと言えるのかもしれませんね。
(芯の強さを兼ね備えた人)

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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