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行政のカウンセリングは受けてはいけない ~こころの相談と銘打った心無い対応の問題点とその指摘~

2020年7月19日

テーマ:心理カウンセリングについて

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

例えばDVの相談などで行政が実施するカウンセリングを利用することがあるかもしれませんが
基本的に行政の行うカウンセリングはマニュアルに沿った対応の仕方だけで
そこに人の心はありません。

つまり当ルームのような心理カウンセリングではなく
あくまで統計やデータに照らし合わせて
全ての事案を過去の事例に当てはめて対応するような
ただの問題解決手段(しかも半強制的なもの)でしかないわけですね。

もちろん全てが全て心のないカウンセリングばかりではないと思いますが
表向きはこころの相談と謳っているものの
中身の実態は心のない冷たい対応でしかありません。

きっと受けている側もあれ?っと疑問を感じるのではないでしょうか?

ということはつまり
行政の実施するカウンセリングを受けたところで
事態は悪化するばかりで何の改善にも至らないわけですね。

制度の紹介(案内)や半強制執行のような対応を取るだけで
何か問題が発生してもどちらか一方の味方(見方)でしか受け取らず
例えばDVや虐待といった事案については
いわゆる被害者の弱者の立場でしか物事を捉えてくれないのです。

ということはそれのどこが問題で何が起こるのかと言いますと
一見弱いものの味方をすることは正義の行いで正しいように思われますが
虐待は繰り返されるなんてよく言われますけど
実際は仲を取り持つ(仲介する)のではなく単に一時的に関係を引き裂くだけだから(保護と言われる処置)
保護を解いてまた戻って一緒になったところで同じことが繰り返されるんですね。

別に虐待じゃなくても、例えば口喧嘩などして仲違いしてしまい
その後何の和解の歩み寄りもなく両者譲らないまま
たまたま顔を合わせたところでなぜか以前より仲が良くなってるなんてことがありますか?

関係がこじれてさらに悪化することはあっても
その間歩み寄りも何もしてないのに
いきなり寄りが戻るなんてことがありますでしょうか?

喧嘩別れしたままその間何の歩み寄りもしてないのに
また一緒になったところで同じことが繰り返されるのは当たり前じゃないですか。

きちっとクライエントの心に寄り添いながら心に負った傷を癒やしつつ
被害者加害者ともに両方の観点から徐々に考え方など変容をもたらすような接し方をしていかないと
被害者一方だけの言い分をそのまま鵜呑みにして同調してるようなやり方では
虐待事件など後を絶つわけがありません。

つまり行政の実施しているカウンセリングとは単にお互いの関係を引き裂いているだけで
さらなる関係の悪化を起こす事態を招いているだけなのです。

一時保護なんて愚の骨頂で(時には必要な場合もあり、それが悪いということではありませんが)
どうして虐待が繰り返されるのか何もわかってないとしか思えませんし
マニュアル通りにやってればそれが正しいと信じ込んでるようにしか映らず
それで何かやった気になって正義を気取っているとしか思えません。

そんなのはカウンセリングではありません。

職員やカウンセラーはただ仕事としてやっているだけで
そこには何の心もなく
本来の心の相談(心理カウンセリング)とは言えないわけですね。

誰がそんなやり方の対応をする相談機関に相談したいと思うでしょうか?

そんなところに相談しても、皆さん関係がより悪化するだけなことが何となくわかっているから
だからなかなか勇気を出して相談してみようと思えないのです。
いじめをなかなか相談できないのと同じ心理です。

もう関係を終わらせたいというような場合は別ですが
私は行政のカウンセリングやそのやり方は問題を悪化させてしまうだけなので
それでは何の問題解決にもならないと指摘したいんですね。
むしろより悪くしているだけなのですから。

ぜひ是正して真に問題解決に向けた取り組みをしていただきたいからこそ
こうして批判的な内容でこのコラムを書かせていただきました。

私たち自身も一人ひとりがしっかりと問題に向き合って
どうしたら虐待の連鎖や悪循環の悲劇を止められるのか
真剣に考えて向き合っていきたいものです。

たとえ弱者を守ることが優先であっても
いえ、弱者を守ることが優先だからこそ
私は加害者の側の主張もしっかりと受け止めることこそが
真の問題解決に向けた本当に必要な対応の取り組みであると信じて
これからもこうした問題に真剣に向き合っていきたいと思います。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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