あなたに心の居場所はありますか? ~悲劇を未然に防ぐために出来る事~
今回のコラムは私の個人的な特徴に関する内容で恐縮なのですが
どうやら私の記憶というのは
ちぎり絵のように断片的に散らばって、何か思い出や出来事を憶えているようです。
しかもまだバラバラの状態で完成されていない状態です。
何らかのキッカケで自然に紐付いて思い出されるのですが
普段は意識して(憶えて)なくても
自分の意思とは無関係に突然記憶が蘇ってくるわけですね。
しかもそこそこ詳細に憶えてます。
私にはいわゆる“嫌な思い出”というものはありませんから
嫌な思い出だけが蘇ってくるわけではありませんし
楽しかったことでも何の脈絡もないちっぽけな出来事であったとしても
ああこんなことがあったなぁとパッと思い出されるのです。
ただし自分で思い出そうとして思い出す(思い出せる)わけではありません。
私はいつも過去に興味はないと言ってますように
自分のことであっても昔の記憶なんて気にもしてませんから
自分であのときのことを思い出したいとわざわざ過去の記憶をたどるようなこともありませんし
それこそ何かのキッカケで記憶が出てくる(浮かんでくる)んですね。
といっても本当に何かキッカケがあって思い出すのかどうかも自分ではわかりません。
記憶が断片的に、ちぎり絵のように部分部分が残っている感じ。
普段はそれを意識することはなく、なぜか突然に記憶が出てくるのです。
でも結構はっきりとその時の様子を憶えてます。
その時感じてた感情も感じられます。(ただし無感情なことが多かったですけど)
ま、自閉的傾向にある人が同じような特徴を持っているとよく聞きますが
これは何なのでしょうか?
私は自閉傾向であっても障害と認定された自閉症ではありませんし
コミュニケーションが不得手ではあっても完全に支障をきたしてるわけでもありません。
このことから私が思うのは
自閉症かそうでないかはこうだからといった何か決定的な違いがあるわけではなく
この人は自閉症でこの人は自閉症でないだなんてはっきりと線引できるような違いはないということですね。
だからよく言われるのは自閉スペクトラムという呼称なのではないでしょうか?
つまりここに(曖昧さに)スペクトラムと言われる所以があるのです。
自閉症の天才的な能力は(そこだけを見れば)人から羨まれる能力ではありますが
自閉症の全体として見ればその人の生きづらさを感じずにはいられないでしょう。
他にも自分自身をよく振り返ってみれば
他人と比較してみれば更によくわかりますが
全体を見ただけではわからない、自分にはどこか周りの人とは違う特徴があることに
きっと誰でも気づくのではないでしょうか?
そしてそういった特徴は少なからず誰もが持っているものなのです。
ただ普段は意識してないからわからないだけ。(無意識)
断片的に憶えてるといえば夢の記憶に近いような印象がありますが
私の記憶は夢の記憶とはまた少し違って
何か一つの出来事や状況、あるいはワンカットのシーンを思い出すんですね。
だからちぎり絵の感覚に近いんです。(ただしつなげると一枚絵になるわけではなく単にバラバラの状態)
夢の記憶は思い返すような記憶で、一連のつながりそのもの(その一部)を憶えてるだけですから。
いかがでしょうか?
私の記憶の仕組みと皆さんの記憶の仕組みとでは同じでしょうか?
皆さんの記憶は夢の記憶に近いのかもしれません。
もしそうだとするなら
人の記憶やあるいは感覚には、これだけの違いがあるわけですね。
これはつまりみんながみんな同じではないということを意味します。
私たちはこのように一人ひとりそれぞれ違いがあることを認識しながら
人は自分とは同じではないということを改めて認識し
お互いその違いを尊重しながら理解していくことにつなげていきたいですね。
当ルームでは学びや理解を重要視して取り組んでますので
人間関係や生き方など何か学びを得たいとお考えの方は
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