白米は太るという情報が風評被害に ~白米を食べたら太るのではなく、何でも食べ過ぎるから太るのである~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

風評被害というものがどれほどの影響があるのかは
皆さんもよくご存知だと思います。

昨今は日本人の米離れが言われる中
米農家への風当たりが心配されるというのに
白米は太りやすいなどと安易に言いふらさないでもらいたいものです。

ただでさえ白米を食べなくなっているところに
白米は太りやすいだなんて吹聴されたら
余計日本人の米離れが進んでしまうではありませんか。

たとえ事実ではあったとしても
その風評被害の影響を考えると
伝え方にも配慮が必要なのではないでしょうか?

いくら白米は太りやすいか知りませんが
白米を食べたからと言って実際太ってしまうわけではありません。

白米でなくても何でも食べ過ぎれば太りますし
食べ過ぎなければ白米を食べたところで太るわけではないことを
しっかりと補足説明する必要があります。

特にダイエットを気にされている方にとっては
たったそれだけの単純な情報でも
「太る」というキーワードだけで避けるようになってしまうんですね。

冷静に考えればわかるようなことでもわからなくなってしまう。
そうして知らず識らずのうちに風評被害につながってしまうのです。

これは心の悩みの仕組みとも類似しています。

悩みを抱えてしまうことによって
よく考えてみたらわかるようなことでもわからなくなってしまうんですね。
冷静に状況が見渡せなくなり、考えられなくなってしまうのです。

悩みの話についてはさておき
これら白米に対する風当たりの風評被害をこのまま放置しておくことは
米農家や日本の産業、経済基盤としてのダメージを考えてみても
危険であることはおわかりでしょう。

太りやすいかどうかで判断するのではなく
情報を参考にしながらよく考えてみて
冷静に捉えてみる頭を養っていきたいものです。

では今度は白米にガンの抑制効果や認知症予防など
健康効果が盛んに言われるようになったらどうでしょうか?

それでも皆さんはよく考えてみることもせず
情報に振り回されてしまいますか?

白米は太りやすいけどももし他に素晴らしい健康効果があるとなれば
人はどうしても自分が気になることに注目してしまいますから
結局は情報を総合的に判断できなくなって
自分が気になることだけに注目してしまうようになります。

見聞きした情報だけで全てを判断してしまわないように
現代人は今、“考える力”が問われているのかもしれません。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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