食べ過ぎ、過食を抑えるための意識改革

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:健康・美容・ダイエット

食べ過ぎる、過食で悩んでいるという方は本当に多いですし
お問い合わせいただく内容でもかなりの件数を占めています。
また、圧倒的に女性が多いのも特徴的でしょうか。

ダイエットと言うより、食べすぎることについてのお悩みが多く
痩せるには?ではなく、いかに過食を抑えるか?に向き合っていく必要があります。

当ルームも改善に向けて取り組んでいる重要な課題です。

食べ過ぎや過食の要因は様々ですので、改善するにはそれぞれに対処していく必要がありますが
今回は食事療法の中でも「意識改革」に焦点を当てた方法を一つご紹介いたします。

食べ過ぎでお悩みの皆さんは、食事をするときどのような気持ちで食事をされていますか?
「つい」とか、「何となく」が多いのではないでしょうか?

実は食事というのは一つの作法であり、行事(行うこと)でもあるんです。

食べるという事をするから(行うから)「食事」なのであって
ただものを口に入れたりお腹を満たすための「食う」ではないのです。
「食事」と「食う」のとでは違うということをしっかり認識し
まずはここを取り違えないように注意してください。

では過食に対してどう意識を改革するのかというと
食べることに丁寧に向き合うのです。

食べることを意識して丁寧に行う。
ただ何となく「食う」のではありません。
食事をすることを意識してする。

作られた料理に対してはもちろん(自分で作ったものでも誰かに作ってもらったものでも)
買ってきた食材に対してもそうですし
食卓に上るまでの行程や皆さんの苦労(生産者や物流、販売店など)に感謝をし
ありがたいという気持ちでいただくこと。

その感謝の気持ちの表れが「いただきます」という言葉であって
今から食べるぞという合図が「いただきます」なのではありません。

何でも当たり前だと思わないで、食事ができること、食べられることに感謝をするんです。
自分が買ったんだから自分のものであり、他人は関係ないなんて気持ちでは
心が食べ物をむさぼるやましい気持ちにしかなりませんよね。

そういった無意識の気持ちが食べることへの抵抗をなくし
つい食べて食べてしてしまうのではないでしょうか。

もちろん過食は理屈(理性)で抑えられるようなものではありませんから
根本的な改善には心理カウンセリングを通して取り組んでいく必要がありますが
まずは食事を意識して行うことと、もう一つ大事なのは
ゆっくり時間をかけて食べるようにしてみてください。

ゆっくり時間をかけるといってもダラダラという意味ではなく
食べることに意識を集中し、例えばスマホを操作しながらなど、「ながら」で食事をするのはやめましょう。

もう一つ付け加えると、咀嚼(そしゃく=噛む)回数を増やすのもオススメの食べ方ですね。
この食べ方だと自然にゆっくり時間をかけて食べることができますし
消化吸収の面でも効率アップに繋がり、ダイエット効果も得られますのでぜひ実践してくださいね。

とにかく食事は一つの儀式のようなものだと思ってみてください。
「食べる」のではなく「いただく(食べさせていただく)」ことを意識し
食事は食事の時間ときっちりメリハリを付けて、それ以外の時間ではものを食べないようにするんです。

わかっててもなかなか簡単にできるものではありませんし、そんなことでと思われるかもしれませんが
まずは一つの方法として、この意識改革をしながら食事を行ってみてくださいね。
ただダラダラ食べるのではありませんよ。

ものをいただく時はわきまえて(そのことを意識して、集中して)
つい食べ物に手が伸びそうになったら今は食事の時間ではないんだと自分に言い聞かせながら
食事の時間以外は何か他のことを集中して行ってみてください。

食べること(食べられること)は当たり前ではありません。

本当に根本的な改善に向けては心理的な要因など意識するだけでは改善しませんので
今回の意識改革とは別に、これから心理カウンセリングで一緒に取り組んでいきましょう。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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