過激動画はどうして拡散してしまうのか? ~やっているのではなくやらされている~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

バイトテロと言われるような過激な動画が流行っており
大きな社会問題になっています。

バイトテロに限らず、犯罪行為にも及ぶ過激な動画が次々に公開されてますが
なぜこのような動画が撮られるようになったのでしょうか?
いつ頃から流行りだしたのでしょうか?

話題になることだけが目的なのか
過激な内容にも程がありますし
その暴力的シーンはとても正気の沙汰とは思えません。

これほど人が動画撮影に対して見境がなくなったのは
広告収入(報酬制度)の影響ではないでしょうか。

再生回数さえ稼げればその内容に関係なく
直接儲けになるわけですから
ユーチューバーと言われるような職業になってしまうのもわからなくもありません。

さすがに動画サイトを運営する側も
よほど過激な内容の動画は削除するという対策を講じているようですが
その程度の対策では撮影そのものは減ることはないでしょう。

過激動画を削除するのはもちろんですが
そもそも動画の内容によって収入を得られない(発生しない)ように
新たなルールを設ける必要があると思います。

やっても無駄、意味のないことを
わざわざ人は好き好んでやりませんからね。

最初から無駄だとわかっていれば
少しでも過激動画を減らせるでしょう。

人の意思とは自分の意思で行動しているようでも
制度やシステムによって大きく左右されてしまうんですね。
自分では自分の意思で行動していると思ってますが
ほとんど自分の意思では行動していません。

つまりやらされて、突き動かされて動いているだけなのです。
(それを自分の意思だと思っていてわかっていない)

自分の意思で行動しているようでも
そしたら何の話題にもならず、一切収入もなく
ただ自分が惨めな思いをするだけの動画を誰が撮影するでしょうか?
ここまで社会問題になるほどの騒動にはならないはずです。

このように昨今の過激な動画は
再生回数によって収入が得られるというシステムが作り出した
誘導性による社会的潮流なんですね。(個人の意思ではなく、制度やシステムの問題)

ですから現行システムを根本的に見直せば
やがて事態は沈静化し、一連の流れも改善されるでしょう。

個人の悪を問題視しても問題は解決しません。

これは他の社会問題や人間関係でも同じですので
より広い視野で問題と向き合いながら
今ある環境や現状を打開していきましょう。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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