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面談と電話やチャットでの心理相談の違い ~心理カウンセリングの真髄は心を共有することにあり~

2019年3月30日

テーマ:心理カウンセリングについて

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

心理カウンセリングの方法には、基本となる面談以外にも電話やメール、チャットなどの方法もありますが
電話でも相当厳しいのですが
やはりチャットとなるとどうしても話の一方通行になり(そのやり取りだけになってしまう)
心理カウンセリング以前に基本的に意思の疎通が難しくなるんですね。

心理カウンセリングで重要なのは気持ちの共有であり、心の交流です。
チャットが文字を読んで内容を理解するという行程を挟む限り
真の心理カウンセリングの効果を発揮するのは難しいのではないでしょうか。

つまりクライエント様のお気持ちがダイレクトに伝わらないのです。
心に響いてこない。
ここに問題があると言えます。

気持ちの一方通行ではただの感情のやり取りになってしまい
相手の気持ちや立場になって考えるということが難しくなります。

しかもそれが相手の素性や事情を知らない関係性ならなおのことです。

気心の知れた友達ならまだしも
初対面の人の悩みや事情を誰が最初から理解できるでしょうか?
理解しようとして相手の言ってることをわかってあげることはできても
それでは本当に心を理解したとは言えません。
あくまで言ってることがわかっただけに過ぎないのです。

人の悩みに淡々と答えるだけなら簡単ですが
人の心を心から理解しようと思えば、文字を読んだり話を聞いただけではわかりません。

心を通わせること。
心を共有すること。
そうしてようやく相手の心を理解できるんですね。
何でも最初から簡単に理解することなんてできないのです。
(言ってることはわかっても、それは理解することとは違います)

チャットは相手と利害関係や相性が合ってる場合にはコミュニケーションの優れたツールになりますが
この人話が通じないな、この人に言っても無駄やわとなった場合は全くの逆効果になってしまいます。
(もちろんカウンセリングだけの話ではありません)

正直面談でも心を通わせる事はなかなか難しいのに
電話やチャットでは人の話を聞いてうなずいているのが(相槌を打っているだけが)精々です。

一見面談と変わらないような電話での相談も、相手の出方や考えている絶妙な間を読み取れないので
どうしても伝えよう伝えようとする思いの強い対応になったり
かといって相槌だけ打ってフンフンと聞いてるだけでは
ほんとに伝わってるのかとクライエント様の心がその場から離れてしまいます。

心を共有することが大事な心理カウンセリングにあって
その場から心が離れてしまうような方法はとても有効とは言えないのです。

もちろん電話やチャットでの相談が得意な方もいますが
じっくり時間をかけて自分の心と向き合うということに関しては
やはり表面的なものになってしまうのかもしれません。

どの方法が良いか悪いかという話ではなくてね。

だって、ただどうしたら良いのかを知りたいだけなら
ネットで調べたり質問すれば誰かが答えてくれますからね。
何も話を聴いてくれる相手なんて必要ないのです。

自分の話に、自分の心の声に耳を傾けてくれる存在と
ただの情報提供者の存在とは質が違うものです。

面談は面談、電話やチャットにもそれぞれ利点がありますが
初対面の人でもじっくり腰を据えて心と向き合える
対面での心理カウンセリング(主に来談者中心療法)を私はお勧めします。
きっと電話やチャットとはまた印象が違うと思いますよ。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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