一人になりたい時の心の整理術
昨今はオレオレ詐欺などの特殊詐欺事件も手口が巧妙化し
「アポ電」と言われる手段を選ばない強盗殺人事件にまで被害が拡大している始末です。
こんなに用心と対策を言われるようになっても
依然被害に遭う方が後を絶たないのはなぜでしょうか?
周知しているはずなのに被害に遭ってしまう人を見て
不思議に思われているかもしれません。
自分はだまされないと思っていても
なぜかオレオレ詐欺などの特殊詐欺被害に遭ってしまうのは
認知しているだけでは防げない、人の脳の構造(認知、記憶の仕組み)にあるのです。
わかりやすい例を挙げてみましょう。
例えばAEDによる救命処置方法を学んだのに
いざ緊急救命が必要な場面になるとどうすれば良いのかパニックになり
救命処置方法を忘れてしまっているのと同じ理屈です。
頭では覚えていても(一度習ったとしても)
その時になると慌てて状況に飲まれてしまうのと同じで
オレオレ詐欺もパニックになってどうして良いのかわからなくなるんですね。
(気が動転してしまう)
ですから普段は心得てたとしても
直接自分がその現場に立ち会うことになると
上手く対処できなくなってしまい、そのまま被害に遭ってしまうわけです。
(人は常に身構えていられない)
まさか自分にそんな電話がかかってくるなんて。
まさか自分が被害に遭うなんて。
そんなことを最初から考えている人なんていませんし
実際に自分が被害に遭ってから、そう誰もが感じるのです。
このような人の脳の構造(仕組み)の特性を理解した上で
注意喚起しただけでは特殊詐欺被害は防げないものと認識を改め
新たな対策を講じていきたいものです。
これ以上被害が拡大していかないように、一緒に取り組んでいきましょう。