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コラム

厳罰化や有料化するだけでは人の意識(考え)は変わらない ~人が事件を起こす動機は何か?~

2019年2月13日

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

児童虐待やあおり運転などの社会問題が深刻です。

このような事件を起こした者に対し(加害者)
刑を厳罰化するように言われてますが
はっきり言って厳罰化するだけでは何の抑止力効果もありません。

むしろ厳罰化しても防止策にはならないでしょう。

反面教師で自分が加害者になってしまうケースとして考えてみてください。
誰が自ら好き好んで事件を起こそうと考えるでしょうか?
事件や騒ぎを起こしてやろうと意図的に実行に移しますか?

いくら罪が重くても、いくら罪が軽くても
人はそんなことをわかってて(意識して)罪を犯すわけではないはずです。

ですからどんなに厳罰化したところで
それだけでは全くと言っていい程ほとんど何の効果もないんですね。

ただ被害者側の心情という立場に立って考えた場合は
厳罰化によって少しでも心が救われるかもしれません。

ですので厳罰化は加害者側にとっては何の抑止力効果もありませんが
被害者側にとっての救済制度だと言えるでしょう。

話は全く変わりますが
プラゴミによる環境汚染対策としてレジ袋の有料化が言われてますが
正直これも人によって、金さえ払えば良いんでしょという考えの人もいるわけですから
ほんの数円程度の金額をプラス料金したところで
対策としては何の効果もないと言わざるを得ません。(現状と変わらない)

このように厳罰化も有料化も、人の行動の根本から(心理的要因や動機の部分から)
意識改革を促すような対策をしていかなければ
その場しのぎの対処法だけでは何の予防改善効果もないんですね。

もし自分がその立場だったらどうなのか?
そして他人は必ず自分の考えと同じではないことをしっかりと認識し
人の振り見て我が振り直せではないですが
問題に対してじっくり向き合って考えていきたいものです。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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