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考える力が養われない、現代教育の問題点 ~コラムの最後で学習障害と場面緘黙について触れています~

2018年11月16日

テーマ:教育・子育て

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

学校や塾で勉強する(学習する)教育法では、考える力が身につかないと思います。

ものを覚えるだけの教育で、教えられたことを理解しているか確かめるだけの
人が生きていく上で何の意味もない(考えることにつながらない)教育のようにしか思えません。

人はどうしてそうなるのか、そしてどうしたら良いのかを考えることによってここまで発展してきた生き物ですから
教えられたことをそのまま鵜呑みにし、自分で考えることができない教育に何の意味があるのか
これでは勉強ができる子は育っても、問題を解決していける能力のない人間ばかりになってしまいます。

いくら勉強だけできても仕方がないんです。
人が生きていく上で何の役にも立たない能力。
考える力や問題解決能力こそ必要な能力なんですね。

私なんかは学習障害(比較的軽度でしょうか)ですから
まずテスト問題の言ってることがよくわかりませんし
それよりも何でそうなるのか?だからこういう答えに繋がるのだということを教えなければ
問題に答えようにも上手く答えられないんですね。
自分なりの解釈の仕方で問題の言ってる意味や答えを考えてしまうのです。

「なぜそうなるのか?」

問題の解答に繋がる答えを教えるよりも、こうした疑問に答える方がよっぽど必要な教育ではないでしょうか。
そして自分の力で問題解決していける能力を養っていく。

本当に私なんか、テストの問題が言ってることがさっぱりわかりません。(もちろんわかるものもありますが)

ですから何で答えがそうなるのかわかりませんし
学生さんたちの勉強(学習)を見ていても、ただものを覚えるだけの無駄な勉強しかしてないなと思うんです。

興味をかきたてられたり好奇心を刺激されないから(ただ覚えさせるだけだから)
じっくり勉強すれば(取り組めば)わかることでもなかなかわからないのです。

私は頭は良くないですが(勉強はできませんが)、人の言ってることはよくわかります。
ですからじっくり聴いて抱いた疑問に丁寧に答えていただければ
難しい問題でも言ってることそのものはわかるんです。

人は自我流で(自分の頭の中だけで)複雑に考えるからよくわからなくなる。
そしてテスト問題も(出題者も)、答えだけ教えてなぜそうなるのかを教えない。
だから本当に何を言ってるのかわからないのです。(つまり問題の答えもわからない)

そもそもじっくり丁寧に、一人ひとりに向き合っている余裕はないですからね。
次々教えていくことを教えていくだけで精一杯なのです。

実は学習障害って、頭が悪いとか勉強ができないわけではなく
発想や捉え方が普通の人とは違うんだと思うんですね。
だから問題の言ってることがわからず、独自の解釈で捉えてしまい、勉強についていけなくなる。

頭が悪く、理解力がないわけではないのだけれど
得手不得手の分野が極端なんだと思います。
ですから普通の人が普通にできることができないのです。(できてもあまりに時間がかかりすぎる)
(私の場合は数字が苦手で、簡単な計算問題でもパニックになって答えられない特徴があります)

何か恐怖心みたいなものがあるのでしょうか。
苦手意識が働くのかもしれませんね。

いずれにしてもテストの成績が悪いからといって頭そのものが悪いわけではなく
苦手な分野が多すぎて得意な分野が極端に絞られているのだと思います。
きっと頭の中で捉えてる範囲が広大すぎるのでしょう。

実は場面緘黙の症状も、このことと深いつながりがあるように思います。
(考えていることや捉えている範囲が広すぎるために、どこから何を話して良いのか上手く言葉にできない)

詳しくはこれから探っていく必要がありますが
人は自分の興味(関心)のあることは自然に覚えていくのですから
これからの教育はそれぞれの個性(特徴)に合わせて長所(得意なこと)を伸ばしていく教育方針に転換し
能力開発に力を入れることによって専門性の高い人材が育っていくでしょう。

苦手なことは得意な人が(できる人が)補っていけばいいのです。
それが人間社会の支え合いの精神ではないでしょうか。

勝者弱者もない、ましてや優劣なんてない。
得手不得手の差があるだけ。

問題があるから現代の教育法は間違っているのではなく(問題=間違いではない)
誰もが同じように同じ水準で勉強ができるようにする教育よりも
できない(苦手)があることによって社会に認められず
才能が埋もれてしまわないような教育環境の提供を望みます。

現行の教育システムを改革していくのが難しいのであれば
直ちにではなくても、ある分野が苦手なことによる教育の機会の喪失を避け
テストの結果で判断されるような選考基準の見直しを求めていきたいものです。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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