個人主義や個人思想がより問題を深刻化させる ~悩みや問題は集団の中でこそ発生する~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

現代は何でも個人個人といって個人主義の時代ですが
個人と言っても私たち一人ひとりはグループでしかありません。

個人じゃなくてグループやカテゴリーに分けられた中で、単位で活動してるわけですね。
それぞれが好きなように好きな事をしてバラバラに生きてるのではないのです。

ではそのグループの活動の中で何か問題が生じた場合
それは個人の責任ではなくてグループ全体での問題なのです。
例え個人が個人的に起こした問題であっても必ず集団の中でこそ発生する問題で
人は一人では問題を起こせません。(一人だと問題にはならない)

ですから問題を生じさせた一人を責めるような事をしても何の問題解決にもならず
そんな事をしても次また同じような問題が違う形で次々に発生していくでしょう。

それよりもっと根本的な部分に目を向ける必要があるのです。

グループというのは社会であり、小さなコミュニティーの集団内の話ではありません。
つまり問題は個人ではなく、社会が生み出してるんですね。
一見自分とは関わりのないような問題でも、その問題と直接は関わってないだけで
この世の中に自分と関わりのない問題など存在しないのです。

それは自分もその集団(社会)を構成している要素の一つでしかないのだから。

個人の性格がどうのとかアイツが悪い、あの人はいつも問題を起こしてばかりなんていうのは
自分を含めた周りが全て問題を放棄しているだけ。(見て見ぬ振りや責任逃れをしているだけ)
その人一人を問題の発生源として、責任を押し付けてるだけなのです。

だからといって誰が悪い誰が悪くないという話ではないですよ。
問題は個人だけを責めても何の解決にもならないという事。

自分のやりたい事が見つからないとかどうしたら人生上手くいくんだろうという悩みでも
そもそも個人の努力だけで人生を何とかしようなんて考えが進路を妨げているのです。
自分なんて集団の中の構成要素でしかないのだと気づけば
自分の悩みを優先するよりも集団の中に身を投じてその中で活き活きと活動する事が出来ますし
そうする事の方がよっぽど個人的な悩みも最小化してしまうんですね。

個人(自分)を優先するから個人的な悩みも際立つのです。(ピックアップ、注目してしまう)

しかし問題も他に目を向けてしまえば、個人の抱える問題も周りの責任に出来ますし(負担の分散)
自分一人で抱え込んで苦しい悩みでもどんどん負担が小さくなっていき
心の重荷を下ろす事が出来るでしょう。

集団は集団としての悩みがありますが、それとこれとはまた別。
そもそも悩みというものが集団の中でこそ発生する問題なのですから。

私も心理カウンセリングでサポート致しますので
ぜひ個人的な悩みもこれからどんどん軽減していきましょう。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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