“仏教株式会社”と宗教離れ ~心の形としての宗教・日本人の心と仏教の深い繋がり~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

現在は昔と違って宗教離れが著しいように思われてますが
一方では新興宗教へ加入する若者が増えているように
特定の宗派や信仰心がないだけで、むしろ宗教への関心は高まっています。

特に仏教は昔から日本人の心に深く根付いて来たものですし
心理学にも通じる共通点も多い事から、心の世界そのものを表した人生の学びにもなる学問であり
仏教の説く真理(心の世界)に触れてみた時、何か言いようのない癒やしや安らぎを感じるのでしょう。

このように仏教への関心が高まり、その世界にハマる人も増加する一方で
なぜこんなに宗教離れが言われるのかといいますと
私たちが離れてるのは宗教からではなく、“仏教株式会社”という会社のような組織から心が離れているのです。

現在の宗教は宗教法人といった法律で保護を受けたり統制されてるように
人間社会のルールに縛られた会社組織の一部であり
今や信仰心の対象や心の拠り所ではなくなってるんですね。

私は現在のような会社組織としての仏教ではなく、元々ある本質としての仏教を根源仏教なんて言ったりしますが
根源仏教や宗教に経営難や生き残り、しきたりや作法といったルールなんて存在しませんし
ノルマや財務管理なんて事務手続きのようなものが存在してる時点であくまで宗教法人なのであり
もはや日本人の心である仏教でも何でもありません。

お寺や神社も人間社会の一部ですから、私は何も仏教株式会社がいけないと言ってるのではありません。
経営(維持管理)したり生きていくためには必要な事です。

心理カウンセリングだってそうです。

どちらも善意の心が根本にありますが
やはり善意を維持していくためには本当の心の善意だけでは成り立たないんですね。

私は宗教(心)と仏教株式会社とは違うものであると言ってるだけで
宗教も宗教法人もどちらも否定はしませんし、むしろ否定する必要もなければ
私はただ自分の信じる心理カウンセリングを通して、それこそ仏教のように皆様の心に寄り添えればとの一心で
自分なりのやり方の形として心理カウンセリング業に従事させて頂いています。

そしてこの“自分なりの形”を心として表現したもの
これが心理カウンセリングや仏教株式会社という形であったとしても
本来人の心の拠り所となる、心の形としての宗教なのではないかと私は思うのです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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