過食症や食べ過ぎる人は、人の心理的構造に要因があった
少し前の話になりますが
毎日コーヒーや緑茶をよく飲む人は
病気による死亡リスクが低下するという調査報告がありました。
つまりコーヒーや緑茶をよく飲むと健康に良いような事を言ってるわけです。
ですが普通に考えて
そんな事で健康に良いとか長生き出来るわけがなく
コーヒーやお茶を飲んでれば健康でいられるなんて
どういう研究の仕方をすればそうなるんでしょうか。
そもそもコーヒーや緑茶にはカフェインが含まれています。
もし多量摂取によって死亡リスクは下げられたとしても
寝付きが悪くなるなど睡眠障害に陥る可能性も考えられますし
コーヒーや緑茶には利尿作用がありますから
頻尿になるなど機能障害が起こり、日常生活に支障が出るかもしれません。
確かにポリフェノールやカテキンなど健康成分も含まれてますが
他の成分は無視して単純に結果だけを見て健康に良いだなんて言い切っては
この情報至上主義社会においては即座に誤解を招いてしまいます。
別に健康に良いとは言い切ってませんが
人の心理には何でも自分にとって都合の良いように解釈し
そのまま鵜呑みにしてしまう傾向があるんですね。
特に情報が溢れ過ぎてるとどうしてもそのように作用してしまい
本当にそうなのかどうかより(情報の正確さ)
自分に影響する事や興味のある部分だけを掻い摘んで
しかもわざわざ自分の都合の良い形に変換して認識するように人の心理は働きます。
(正常性バイアスが同じ類の心理)
今回の調査結果の情報に限らず
何でも摂取し過ぎる事は良くないのです。
そもそも良いかどうかなんて基準ですら
過去の経験や感覚に基づいた自分都合の基準であり
何かの基準に照らし合わせた
解釈の仕方によってコロコロ変わるような基準でしかないのですから。
例え情報元が国立がん研究センターのような信頼の置ける機関の発表であっても
全てそのまま鵜呑みにして
逆に健康被害に遭わないように注意してください。
私は何も嘘の情報を発表してると言ってるのではありませんが
情報に振り回されて結局どんな結果になったところで
最終的には全ての責任は自分にあるのです。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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