次々と問題を生み出す、自己中心的な考え方
発達障害のお子さんを抱えるご家族と
特に障害とは無縁の、普通のお子さんの居るご家庭では
一見何不自由ない普通のお子さんのご家族の方が
健全で豊かな生活を送ってらっしゃるように思いますが
実際は障害のあるお子さんを抱えるご家族の方が
とても心豊かに生活なさってるように感じます。
この違いは何なのかというと
出来ない事を嘆いたり憂いたりするのではなく
出来た事を喜んでるかどうかなんですね。
出来なかった事より出来た事を喜ぶ。
皆さんもかつてはそうだったんじゃないでしょうか?
我が子が赤ちゃんだった頃
初めて言葉を発した時、初めてハイハイした時など
初めて出来た事に喜びを感じてませんでしたか?
自身が幼き頃
お着替えやお片づけなど
初めて何か出来た事が嬉しくなかったですか?
それがいつの間にか
失敗したり出来なかった事を責めるようになり
出来ない事を恥じるようになってしまったのです。
出来て当たり前、出来なければ恥。
何でそんな事も出来ないのかと周りから責め立てられ
自分も自分で何で期待に応えられないんだと自分を責めるようになる。
しかし障害を抱えるご家族は
出来ないのが当たり前だから、出来た事を嬉しく感じる。
この違いが心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。
確かに障害を抱えるお子さんが頑張ってる姿は
私たちが忘れてた、かつて誰もが感じてた大切な何かを思い出させてくれます。
例えそれぞれに同じ苦労を抱えてたとしても
こんなにも大きな違いがあるんですねぇ。
皆さんも豊かな心を思い出してみませんか?
また感じてみませんか?
喜びも悲しみも共に、皆が分かち合える世の中になれば
きっと人生が豊かになると思いますよ。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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