発達障害と認知症そのものは、精神的に病んでるわけではない
心無い一言に対して、あの人は無神経な人だなんて言いますが
そもそも神経とは感覚器官です。
神経がなければ感覚も何もわかりません。
つまり無神経とは感覚がないという事ですから
無神経な人は心が無いと言うように
心とは感覚の事であるというのがよくわかります。
私は以前から言ってますよね。
心とは感覚の事であると。
そして感覚があるから心が生まれ
それが感情に繋がり、人の心理を形成してるわけですね。
でなければわざわざ無神経だなんて言い方はしません。
そして自閉症の人はとても繊細で、神経質なように見えます。
神経質という事は神経が過敏なわけですから
神経が過敏とは感覚が過敏という事。
言い方を変えれば感覚が豊富なのだと言えますし
つまりこれは、自閉症の人はとても心が豊かだという事なんですね。
実際自閉症の人は
私たちの想像を遥かに超えた感覚(感性)の持ち主であり
想像も及ばない感覚の世界に生きてますから
やはり見た目にはどうしても障害者のように映ってしまうんですね。
(理解出来ないから精神が異常な障害者としてしか映らない)
ほんとは障害者でも何でもありません。
ただ心が豊か過ぎるんです。
感性が我々の想像出来る域を超えてるだけなんです。
私たちはどうしても自分が理解出来ないものは受け入れようとしませんし
異質なものとして排除しようとする傾向があります。
ですが自閉症の人は私たちと何も変わりません。
むしろ私は自閉症であり、皆さんもそれぞれに自閉症があるんですね。
そこに何の変わりもなく、あるのはただ感覚の違いなだけ。
ただその余りの感覚の違いに、私たちの理解が追い付いてないだけなんです。
音楽の分野で素晴らしい才能を持っている。
芸術でもスポーツでも、突出した才能を発揮する。
これも一つの自閉症。
自閉症の症状がそうさせてるんですね。
どれもこれも皆感覚(感性=センス)ではないでしょうか?
それを才能と言ってるだけで、この感覚の違いが才能としてそうさせている。
これが自閉症の実態です。
自閉症とは障害の事ではありません。
ただ人との関わりや生きていく中で、その特徴がある場面では障害となりうるだけ。
自閉症の人の感性は、むしろ私たちの心をもっと豊かにしてくれます。
ぜひ芸術などを通して、自閉症の人の感性に触れてみてください。
きっとその心の豊かさに感動し、私たちより遥かに感性が豊かなのを実感出来るでしょう。
もちろん話はもっともっと奥深いです。
今回はその一部だけを取り上げてお話しました。
自閉症についてはこれからも引き続き
理解を深めて頂けるよう取り組み続けていきますので
どうぞご縁を頂けた際にはよろしくお願い致します。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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