北朝鮮を題材にした米パロディー映画制作に見る、問題発生の経緯とその縮図

宮本章太郎

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テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

北朝鮮トップの暗殺を題材にした米国のパロディー映画が
物議を醸し出して話題になってます。

どういう意図で制作したのかはわかりませんけど
正直幼稚で浅はか過ぎてお話になりません。
何でこんな話題で騒動になってるんでしょうか。

しかも国を巻き込んでの大騒動ですよ。

そんな事でサイバー攻撃までしなければならない大ごとにする
北朝鮮も北朝鮮ですが
やっぱり相手にケンカを売るような行為に及んだ
米国側の映画製作関係者に非があるように思いますね。

米国世論も米国世論ですよ。
何が表現の自由ですか、何が我々はテロに屈しないでしょうか?

屈するも何も、自国の映画制作会社が恥ずべき行為に及んでるのに
それを非難するどころか擁護してるんですから
全く自分の事は見えてないとはまさにこの事ですね。

そんなの国とかテロとか関係なく、例えパロディーであっても
誰が自分の暗殺を題材にされて気分の良い人がいるでしょうか。
気心知れてて冗談の通じるような間柄ならまだしも
そんな風に自分の事を扱われて、激高されても仕方ないですよ。

むしろ北朝鮮の方は穏やかに対応した方です。(内容は穏やかではない)
何せ米国の映画制作会社は相手を刺激してるんですから。
もちろんそれでも国があのような過激な行為は許されませんが
これではどちらがテロ(攻撃)を仕掛けてるのかわかりません。

実は今回の件で私が言いたいのはこのような事ではなく
例え騒動や問題が国家間の政治的なものだったとしても
もっと小さなコミュニティーや個人単位の人間関係で見れば
イジメや虐待などと同じ、問題発生の経緯だという事がわかります。

自分は冗談のつもりで相手を軽く罵っただけだとしても
相手はそれを冗談として受け取ってくれるとは限りません。
しかも普段からそんなに親しい間柄でもなければ
相手を逆撫でする行為でしかないのは言うまでもないでしょう。

この縮図を大きくしたものが今回の騒動であり
個人単位で見ればイジメ発生の問題と何ら変わらないわけです。
イメージとしては派閥抗争の方が近いでしょうか。

いずれにしても自分の浅はかで軽率な行為が
このような要らぬ問題を発生させるのです。

もしそんなつもりじゃなくても
相手との信頼関係も築けてないのに(例え築けてると思ってても)
その事に気づけないまま後先考えずに行動してしまうと
今回の騒動のように元々関係なかった分野まで巻き込んだ
思わぬ事態にまで発展してしまいます。

こうなるともう自分の意志だけでは制御出来ません。
イジメや貧困など、どんな問題でもそうですよね。
問題は自分だけの、誰か一人の原因で問題になってるのではない事が
この問題発生の経緯からもわかるでしょう。

今回の騒動でも、米国世論は何の正義を気取ってるのかわかりませんけど
客観的に見ればどちらに非があるかは日の目を見るより明らかです。

結局その後の北朝鮮の行動にも問題があるから
このようなイザコザ(抗争)へと発展してしまうわけですね。

ケンカ両成敗とはまさにこの事を言うのでしょう。

自分の意志だけでは事態が収拾付かなくなってしまう前に
自分の事ばかり考えてないで、普段から世の中や周りの出来事に目を向け
今回の件を教訓に学んでいきたいものです。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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