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コラム

《なるほど心理学》足るを知るとは

2012年4月6日

テーマ:なるほどおもしろ心理学

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

例えばお肌や喉の保湿が必要な方で、空気の乾燥が気になる場合
スチームなどである程度お部屋を湿す事は出来ますが
地球の大気全体を湿す事なんて出来ません。

同じように心を潤そうと思っても
物事を大規模に考えてしまうと
いっぱいいっぱいに潤い尽くそうだなんて、無謀にも程があるんですね。

何か一つの出来事を大きく捉える。
そうすると、一人の人間じゃとても扱えないものになります。

それが小さな事であれば
お部屋をスチームで湿すように、自分一人でも対処できます。

これは考え方、捉え方の訓練なんですね。

少し傷つく事があっても、それを深刻に捉えてしまうと
自分には手に負えなくなります。

そして地球の大気を湿すように、常にいっぱいいっぱい
自分の満足を超えたものを得ようとしても得られないというわけです。

これこそが、〝足るを知る〟という事なんですね。

本来はもう十分満足なのに
まだ渇望して、ないものまで次々に望むんです。
だからそこに悩みや苦しみが生まれるんです。

自分はもうこれで満足なんだと知る事ができれば
ないものまで無理して望む事はありません。

自分のお部屋が湿えば十分なんです。
それなのに地球の大気全体まで湿したいと望む。

つまりここでは、空気の乾燥は心が乾いてる状態だと捉える事ができます。
心が乾燥してるなら潤してあげればいい。

ある程度心が潤ったなら、それ以上は望む必要はない。
望んでも得られないんですから。

それなのに人は、次から次からないものを望む。
相手にこうして欲しいああして欲しい
ああなれば良いこうなれば良いと
どれだけ潤せば満足なんでしょうか?

潤いを通り越して、氾濫を起こしてしまいますよ。

何でも度を越したらどうなると思いますか?
海の水が溢れたらどうなるでしょうか?

そうです。
津波を起こしてしまいます。

その津波の破壊力は、もう皆さんもご存知でしょう。

〝足るを知る〟

足るを知って、ぜひご自身の心のコントロールをしてみてください。
その方法がわからなければ学びましょう。

震災や津波の被害から、私たちはいろいろ学びました。

まだ模索の最中ではありますが
もし何も学んでなければ、また同じような被害を繰り返すだけです。

悩みも同じ。
私たちは学ぶからこそ、立ち向かう力を手に入れられるのです。

そして人々の絆、支え合いが
あの震災でどれだけ大切な事であるか
我々は学びました。

今度は自分の事について学んでみましょう。
きっとあなたも、立ち向かう力を得られると思いますよ。



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必ず目を通します。
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京都カウンセリングラウンジ http://kyotocl.web.fc2.com/
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この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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