完璧にやろうとして動けなくなる人へ。基準を30点にしてみてください

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

完璧にやろうとして、動けなくなったことがあります。

私は40代のとき、メニエール症という持病を抱えることになりました。ストレスで発症することが多いと言われています。発症したのは、田舎から京都に出てきて間もない頃でした。新しい生活環境と職場のストレスは、予想以上に大きなものでした。

そこに拍車をかけたのが、自分の性格です。私は、ゼロか百かで考える人間でした。目的が決まると、そこへ向かって一気に動きます。ところが一度つまずくと、行動にブレーキがかかります。問題が解決するまで、ほかのことが見えなくなります。

解決できれば前に進めます。けれど、解決できなければ、前にも後ろにも動けなくなるのです。当時の私は、まさにその状態でした。
悩む女性
ゼロか百かで考える人は、100点が取れないと、その結果をゼロと数えてしまいます。70点まで進んでいても、ゼロと同じ扱いです。だから、動き出すことが、どんどん重くなっていきます。

そのとき効いたのが、「30点満点」という考え方でした。数年前に東京で8か月間受講したビジネス塾の講師から教わったものです。

やることはシンプルです。100点満点の基準を、30点満点に変えるだけです。現時点より少しでも前に進めたら、それで良しとします。そのたびに、小さな達成感を味わいます。そこからまた少し進んで、また達成感を味わいます。

30点を積み重ねると、60点の地点に立てます。そこから見える景色は、30点の地点とは違います。山登りと同じで、登れば登るほど、さらに高い景色が見たくなります。達成感を味わいながら目標を定めていると、モチベーションが続きます。

たとえば、毎日30分歩くと決めたなら、30点満点は「靴を履いて玄関を出る」ことです。家計簿をつけると決めたなら、「今日のレシートを1枚入力する」ことです。そこまでできたら、その日は満点です。

30点でいいと言われると、手を抜くようで不安になるかもしれません。けれど、ゼロか百かの人にとって、30点は「やらない日」の一歩手前ではなく、「動いた日」の最低ラインです。動いた日が増えれば、積み重なる量は、100点を狙って止まっていた頃より、ずっと多くなります。

何かやりたいことがあるときは、完璧に計画するより、30点でいいのでとにかく動いてみることです。動けば必ず結果が出ます。その結果を検証して、改善していきます。

もうひとつ、お勧めしたいことがあります。「いい加減」を一度経験してみることです。

毎日ここまでやると決めていることでも、しんどい日は、少しだけやって今日は終わりにします。毎日やると決めたことは、少なくとも続いています。だから、その日はそれで満足してよいのです。

当然、意に反することをするので、最初は気持ち悪く、モヤモヤが残ります。完璧を目指してきた人にとって、途中でやめる日をつくるのは、思いのほか勇気がいります。それでも、とりあえず続けてください。そのうちに、「いい加減」がなんとも言えないほど心地よくなります。

完璧でなくても、続けた人のところに、次の景色は来ます。

今日は、決めていることの30点分だけでかまいません。そこまでできたら、今日はもう終わりにしてください。

悩みへの向き合い方は、noteにも書いています。
「悩みや問題にぶつかった時に実践すること」

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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