幸運はトイレから
空気が澄んだ秋の日に、窓を思いきり開けたくなる家は、居心地がいい家です。
風通しがよくて、太陽の光がたっぷり入る住まいは、気持ちが落ち着いて、寛げる空間です。ところが今は、窓を開けても、風が通りにくい家があります。
今の日本家屋は、高気密高断熱の構造が多くなりました。汚染物質の飛散や、高温多湿の気候を考えると、仕方がないのかもしれません。ただ、風通しや採光が、法律の最低限の範囲に収まっていることもあって、風を通そうと窓を開けても、風が通りにくく、結露した湿気が抜けない家もあります。
数百年前に書かれた徒然草に、こんな一節があります。「家のつくりやうは、夏をむねとすべし。」家は、夏の住みやすさを優先して建てなさい、という意味です。建築を学ぶと、よく出てくる話で、吉田兼好は、まるで現代の住まいを予言していたかのようです。
今日からできることがあります。あなたの家で、寛げる場所を3つ書き出して、なぜ寛げるのかも、書いてみてください。風なのか、光なのか、広さなのか、音なのか。居心地を作っているものが、見えてきます。
良き家庭は良き社会を創る。そして、良き住まいは、良き家族をつくる。私は、そう考えています。
湿気と住まいの話は、noteにも書いています。「新築に潜む恐ろしい健康被害」


