マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

捉え方が変わると結果も変わる理由

2020年1月24日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:マインドセットの書き換え

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: プラス思考 トレーニング人材育成 研修

「たくましさ」「柔らかさ」「しなやかさ」「おおらかさ」これらのココロのあり方はともかく、思考ひとつで自分でどうにでも変化するものです。

同じひとつの事実があったとしても、その事実の捉え方「認知」は100人いれば100人通りの認知があります。

空の雲を見て「動物に似ている」「雨になるかも」「青空とのコントラストが美しい」「カワイイ」「綿みたい」「雲になりたい」「水蒸気のかたまり」などと人それぞれの雲の捉え方があります。

人が状況や出来事を体験した時の思考の動きは下記のようになります。

「事実」→「認知」→「行動」→「結果」

状況・出来事「事実」→ 思考・信念「認知」→感情・行動「結果」

私たちは、このような流れで動いているので、基になっている「認知」が変わらない限り、一生、同じ事実で同じ行動し、ほぼ同じ結果を体験することになりますが、結果が少し変わったとしたら、時間のズレや人が介入した場合です。

逆に、結果が時間のズレや人がちょっと介入しただけで変わるのであれば、「認知」を少し変えるだけで結果は大きく変わると言えます。

「認知の歪み」や「認知バイアス」を聞いたことがあるでしょうか。これらは心理学用語で、事実ではないことを事実だと思い込む、少し歪曲した考え方で、ネガティブな思考や感情がより強化されます。

バイアス

認知の歪み


ネガティブな認知でよくあるのが次のような認知バイアスです。

・白黒思考 物事を白か黒かのどちらかで判断し中間がない完璧思考
・一般化 初めての出来事であっても「いつも」「絶対」などの言葉で決めつける
・過小評価と拡大解釈 出来事を極端に小さく捉えたり、必要以上に重く受け止める
・すべき思考 「すべき」「すべきじゃない」という固定観念を自他に求める
・レッテル貼り 自他に決め付けのレッテルを貼る
・結論の飛躍 証拠や事実より自分の固定観念でネガティブに予想する
・マイナス思考 全ての出来事をネガティブにしか受け止めない
・個人化 個人の関係ないところでも自他を責める
・感情的決めつけ 自分の感情を正当化する
・心のフィルター ひとつのネガティブな出来事に固着しポジティブに受け入れない

自分の口から出る言葉は、社会や他者に大きく影響を及ぼします。自分自身や友だち、恋人、同僚などに対する潜在的な考え方が方向付けられ、周りの世界にも影響し、実際よりネガティブな方向に歪めて、よりネガティブな世界に引き込みます。

認知改善トレーニング


認知の歪みは、思考のクセなので、トレーニングで改善できます。まず、これらの認知の歪に自分から気づくことが重要で、さらに自分で気付けたら「外在化」をする習慣を見に付けてみる

自分で今、「◯◯を一般化している」と気付けたら、次は頭の中にあるその思考を外在化して客観的に考えられるようにし、極論ではなく中間的な部分をを探し擦り合せをするか、リフレーミングをしてみます。

例えば、自分が「一般化」していると思ったら、「みんな◯◯だと言っているけど、ホントに◯◯だろうか? △△かもしれないし、他の捉え方もあるかもしれない」と考えてみるのです。

認知の歪みを感じたらこのトレーニングを実践してみて下さい。
きっとあなたにも気付きがあるはずです。



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「夢や目的をノートに書くと願いが叶うという秘密」
クリティカル・シンキングと認知バイアス



【小さな実践】
頭の中で考えていることを外に出して客観的に観ることを外在化という。認知の歪を感じた時には外在化して実践トレーニングしてみる


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都のビジネス
  4. 京都の人材育成・社員研修
  5. 小橋広市
  6. コラム一覧
  7. 捉え方が変わると結果も変わる理由

© My Best Pro