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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

怒りはトレーニングで抑制できる

2019年11月14日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:怒りのエモーションコンディショニング

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 働き方改革

若い頃は怒りを通り越してキレることがありました。と言っても、私の場合は後先を考えてキレていたので暴走した状態ではありません。ちなみに私がキレた時の感覚は、脳の底の方でピシっと発火する感じでした。

怒り

怒りは、痛み、不安、悲しみ、焦りなどの感情が引き金になることもあれば、自分のテリトリーに土足で入ってきた敵に立ち向かうか逃げるかという感情。人間にとってなくてはならない自己防衛の闘争と逃走本能なので当たり前に動物にもあります。

ではキレた時の脳に何が起こっているのか・・・

「怒り」より強い状態のキレた時の脳は、神経伝達物質のノルアドレナリンというホルモンが過剰に分泌されています。ノルアドレナリンが過剰に分泌されると興奮状態になり、怒りっぽくなったりイライラが激しくなります。

このように扁桃体で生まれた「感情」を制御する役目が大脳新皮質にある前頭葉です。前頭葉は、理性的・論理的に物事を考えたりする時に使うので、キレた時に前頭葉を使うと感情を制御できます。

前頭葉を働かせるには、キレた原因を論理的に考える必要があることは解るのですが、そんなことが解るなら始めからキレません(笑)

私が行なっている最も効果的な対処法は、実にシンプル。
感情を刺激する相手から離れ、吐くことに意識を向けた深呼吸が一番効果的です。

人によって時間差がありますが、少し落ち着いて前頭葉が使える冷静な状態になった時に次の思考法を実践してみて下さい。

三人称で考える


怒りの出来事を「私は何に怒っているのだろうか・・」と一人称で考えるより、「彼は何に怒っているのだろうか・・」三人称視点で考えた方が客観視できるので感情を抑制できます。

脳の実験の結果、一人称で考えるより三人称で考えて深堀りした時の方が、感情に関わる脳の部位の活動が、急激に低下していたそうです。

怒りは他人に向ければ刃になることもありますが、良いカタチで自分に向ければやる気エネルギーになります。


参考になれば幸いです。


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「脳科学で人間関係を観る Part2」
脳の3重構造

「緊張とあがり症を小さな成功体験を積み上げて解決する」
副交感神経をコントロール



【小さな実践】
普段から二人称(相手視点)、三人称(客観視点)で考えられるようにトレーニングしておく


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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