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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

はじめの一歩には表と裏がある

2019年9月26日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

コラムカテゴリ:スクール・習い事

「はじめの一歩」という言葉を聞いて、どのようなことが想像できますか?

全て「はじめの一歩」が大切だという教えと捉える人もいれば、私は「恐怖」をイメージします。「はじめの一歩」が何故に恐怖になるのかを説明するには、脳科学的にお伝えする必要があります。

「はじめの一歩」は、現在の場所から移動すること。移動すると状況が変化します。これを脳科学的に言うと、脳は変化しないのが安全な状態だと思っています。

移動しようとすると「このままテリトリーの中に居れば外敵に襲われることはないが、そこから一歩出ると危険だ」という防衛本能が働いて行動を制御します。だから「新しいことにチャレンジしなさい」と言われても脳がブレーキをかけます。

砂に埋れた時間

例えば、下記のように安定を逃げ道にして行動できないのです。


起業したいけど、会社を辞めて起業するにも資金はないし、これといって得意なものも経験もない。それより、会社に勤めていれば安定収入も入るし・・・

子どもから手が離れて何か仕事をしようと思っても、これといって資格があるわけでもないし、かと言ってパートやバイトはしたくないし、まぁ、このままでも食べていけるし・・・


と、いくら独立願望があっても安定した生活の中から、何が起きるか分からない未知の世界に踏み出すのは勇気が入ります。

私自身、「はじめの一歩」は何度か経験していますが、大きな転機は病気でした。病気を機に未知の世界に踏み入りました。病気で後がなかったので勇気もへったくれもありません。

建築畑からコーチという新天地で生きるしか道がないので無我夢中でした。考えてみるとゼロ百思考の私が、後先を考えずに行動できたのは「死ぬよりまし」と思えたからです。

人はあまりにも大きな危機感を抱えると、先の見えない未知の不安や問題より、現状維持で動かないでいると危険という不安の方が大きくなります。

経験のないことや新しいことへの不安は誰でもあります。でもそのウラ側には、ワクワク感や期待、希望もあるはずです。

「はじめの一歩」には、不安や恐怖と同居しているワクワク感、期待、希望があります。一歩出るのは勇気がいるけど、出てしまえばワクワク感や希望が湧いてくるものです。


このように脳は怖がりで横着なので騙されないように。


参考になれば幸いです。



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「変わりたい欲求が解るとはじめの一歩が出る」
満たされていない欲求は

「はじめの一歩の恐怖を乗り越えるには」
小さな達成感の積み重ね



【小さな実践】
脳に変化していることが分からないくらい小さく変化する目標の細分化をする


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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