マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

人間関係の悩みは相手に期待しないことで200%解決する

2019年8月2日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:関係性コンディショニング

コラムカテゴリ:スクール・習い事

観えない期待値


Facebookを始めた頃、このようなメッセージを頂いたことがあります。

「あなたに何度もメッセージしているのに何の返事もないですね。どうしてでしょうか? あなたがいつも投稿している内容から受けるお人柄とは随分、違った印象なので悲しくなりました・・・」

という内容です。 相手とは面識はありませんが、Facebookでは友だちになっています。これは極端な例ですが、まさに「双方の期待値のズレ」。

私は、「互いに楽しく会話できたらいいな」と考えていましたが、相手は、「投稿で見る限りは話しやすそうだしプライベートメッセージでもっと深く話したい、きっとそれに答えてくれる人だろう」 という思い込みがあったのでしょう。

もちろん、相手と話していないので、相手の期待値は、私の想像であり、これも一つの思い込みかもしれません。

SNSは、私のあずかり知らないところで、不特定多数の相手から期待値があり、その期待に答えていなければ、不愉快になったり、不満や怒りに変わるのです。

期待値は街を歩いていても電車の中でも勝手にかけられています。夫婦や親子も、双方の期待値のバランスを取りながら生活しています。家族なら多少のズレは、ちょっとした愚痴や言い合いで解消されますが他人はそうはいきません。

期待値のズレ

期待値のズレ


これまでの話で、人間関係の問題は「期待値のズレ」によって起こることが解りましたが、何故、「期待値のズレ」が起こるのでしょう。

私がよくネタにしている事例があります。

研修で登壇していると、参加者の顔がよく見えます。相づちを打つ人もいれば、ノートに書きとめている人。その中に、何やらいぶかしげに私を見ている人がいます。

話の内容が解りにくいのか、内容が面白くないのか、どうしても気になってしょうがないのです。結局、その人は最後まで私の顔をいぶかしげに見ていました。

どうしても気になるので後でその人に「解りにくかったですか?」と聴いてみました。するとその人はこう言いました。「過去に先生と面識があるような気がしてずっと考えていたんです」

話の内容が解りにくいのかと気になっていたことが、本人に聴いてみると、実はまったく違うことでした。

このように、自分が感じていることと、相手が感じていることは違う場合が往々にしてあります。同じモノを観ていても、必ずしも自分と同じ世界を相手が観ているとは限りません。

人はそれぞれ観ている世界が違います。男と女が同じモノを観ても捉え方が違うように観ているものが違うことを前提にコミュニケーションをとることで、双方の誤解が少なくなるのではないでしょうか。



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「期待値のハードルを上げる思い込み」
期待値のズレは自分自身が作っている

「過剰な期待値は凹むだけ」
必要以上の期待値が人間関係を破壊する



【小さな実践】
双方の期待値のズレをすり合わせる「質問」のトレーニングを日常からしておく


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都のビジネス
  4. 京都の人材育成・社員研修
  5. 小橋広市
  6. コラム一覧
  7. 人間関係の悩みは相手に期待しないことで200%解決する

© My Best Pro