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コラム
見ている地図が違っても目的地に着ける
2019年4月20日 公開 / 2020年10月25日更新
思い込み
小学生の頃、あることを友だちに質問しました。
絵を描いている際「友だちが使っている空の色は、自分が見ている空の色と同じかなぁ」と漠然をした疑問が湧いたので、友だちに「空の色に使っているのは何色のクレヨン?」と聞いたのです。
友だちは水色と答えましたが、自分も同じ色だけど、これって友だちの水色は自分の水色と同じ色だろうか??? というのは、自分が見ている色や形は本当に友だちも同じ景色を見ているのだろうかと考えたわけです。
この感覚は伝えにくいのですが、私が見ている水色は、友だちが別の色で認識していても、お互いの水色の定義が同じなら双方の答えは合致します。でも別の色で認識しているかどうかを証明することができません。
私の認識している水色は、友だちが認識しているのは緑色かもしれないということです。こんなことを考えていると、私たちは、同じ景色を観ているようで、実はそれぞれ違う景色、違う色で認識している可能性もあります。
それぞれの地図
私たちは、世の中の膨大な情報のほんの一部を、削除したり歪曲したり一般化しながら、自分のフィルターで小さな現実を創りだしています。人は言語を伝達の手段として使っていますが、自分が考えている数%しか相手に伝えることができません。
特に文章で意思を相手に伝える際、誤解されないような文章を考えると、どうしても長文になりますよね。中学、高校生のLINEの会話を友だちに聴いたところ、単語の羅列やグループで作った隠語やスタンプなどが使われているそうです。
通常の会話でも、「何でくるの?」の言葉の意味には「どのような交通機関で来るの?」の意味にもとれるし「どうしてあなたが来る必要があるの?」 の意味にもとれます。
それぞれが持っている信頼性やリソースによって解釈はそれぞれです。私たちのコミュニケーションは、自分が相手に何を伝えたかではなく、相手がどのように解釈して理解したかが大切です。
特に子どもは大人と比べて経験も知識も少なく、親の観ている景色を子どもも同じように観ているとは限らないので、子どもが観たことがある景色の中の言語を使って話すと伝わりやすいと思います。
【小さな実践】
相手と同じ景色を観るためにはどのような共通言語で話すかを実践してみる
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