コーチングの効果を倍増させるもの

2019年4月19日公開 / 2020年10月25日更新

テーマ：コーチング・セッション

コラムカテゴリ：スクール・習い事

コラムキーワード：コーチング　やり方

コーチングのカタ

私が初めてコーチングという職業があることを知った頃、コーチと言えば「アスリートのコーチ？」と思っている方が多かったように思います。それが今は周りにもコーチ、カウンセラー、セラピストの職業が多くなってきました。

コーチングといば「傾聴」が基本だと思っているかもしれませんが、傾聴だけにフォーカスすると本来のコーチングからズレていきます。

コーチングの最も良いカタチは、クライアントの心の中にあるものをライアント自ら気付けるようにサポートすることです。

傾聴は、クライアントの言い回しやトーン、表情、所作などにフォーカスし、クライアント自身が気付いてないことを引き出すために行ないます。それにはコーチングを行なう前に大切なことがあります。

それはコーチングの準備作業ともいえるオリエンテーションです。今日はオリエンテーションについてお伝えしたいと思います。

クライアントのリソース

初対面のクライアントには互いを知ることから始めます。他人同士が、信頼関係を構築し、セッションの成果を確実に出すためには、双方のことをある程度、知っておいた方が良いですからね。

ということで、クライアントは最低限、どのようなことを把握しておれば効果的なコーチングができるかをまとめてみました。

【クライアントのリソース】
スキル、才能を有している分野、ネットワーク（友人、お手本になる人、協力を得られる人）

【クライアントが心から望んでいること】
もし制限がなかったら何をするか、子どもの頃に何をしたいと思っていたか、現在持っている具体的な欲求は何か

【現状でクライアントの障害になるもの】
精神面で抱えている問題の有無、目的達成の妨げになるような習慣や考え方の有無

【クライアント自身の本質】
何を感じて、何を必要としているか、望んでいる将来とそれに対して現在の姿、楽観し過ぎていることは何か、義務感にかられ我慢していることは何か

【コーチを必要とする理由】
自分自身の成長、抱えている問題の解決、自信の回復、他者との差別化、自分自身の幸せ、支えなど

オリエンテーションで、クライアントが置かれている現状や価値観を共有してコーチングを行なう方が成果がでます。しかし、これらをすべてオリエンテーションで聴くわけじゃありません。

これらはコーチング前に、予めアセスメントに記入する課題も含まれているので、初対面のコーチとクライアントもコーチングを始めて時には、すでに人間関係ができている状態が望ましいですね。

【小さな実践】
コーチはクライアントのために、どのような準備が必要かノートに書き出してみる