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コラム
想い出だけで生きれる記憶という人生日記
2019年3月29日 公開 / 2020年10月25日更新
東日本大震災から8年。第一原発の倒壊で県内外に避難した方は4万人を越えたそうです。元号が変わろうとしている今、地震も活動期に入っている日本列島。しっかり地震の備えもしておいた方が良さそうですね。
とりとめのない話
子どもの頃から私は好奇心旺盛で、何でも興味も持ちますが、熱しやすく冷めやすいタイプ。今でも、本質的には変わっていません。そんな私でも、唯一長続きするのが人間関係。
些細な出来事で、まったく知らない他人と接点ができて人間関係が広がり繋がっていきます。しかし、昔に比べて人間関係の繋がり方が少し変わってきているようです。
科学が発達して便利になる反面、人と話す機会が少なくなり、人間関係に潤いや温もりを感じることが少なくなりました。
若い人が都会に出ていく一方で、都会の便利さに不自由を感じた人たちは、潤いや温もりを求めて田舎に移住し、自然の中で人との繋がりを求めるようになりました。
認知症のお袋がまだ実家で生活をしていた頃、ボーっとテレビを観て昼寝するという
生活が続いていました。
テレビを観るといっても、ドラマはストーリーが記憶できないのでただテレビの画面を観ているだけ、それでも人が居る気配が欲しかったのだと思います。
その頃、お袋の口から出る言葉は、決まって「なんも面白うねぇ、もう死んだほうがええ」人から記憶を奪うと、生きる気力がなくなっていくように感じました。
お袋が認知症になる前は、人と話すのが大好きで友だちが多く、実家にはいつも誰かが遊びに来ていました。でも、認知症になってから、ピタッと友だちも近所の人も来なくなりました。
歳をとっても、身体の衰えは受け入れることはできますが、病気になると人間関係が大きく変わります。病気で自由がきかなくなると、それまで親しかった人も段々と離れます。
認知症になったお袋を観て、これといった趣味も、仕事で残したものもなく、只々、戦後の貧しさの中で必死に生きた結果がこれだと思うと不憫に思えてきます。
そんなお袋が特養に入ってから、多くの人に見守れ、一人暮らしをしていた頃より顔が明るくなり自分の存在感を取り戻したようです。残された時間は短くても、毎日、笑って過ごせる時間があることはとてもステキなこと。
と思う一方で冷めた自分もいます。こんなステキな時間もお金でしか買えなくなっている社会。子どもの頃、他人同士が助け合っていた時代は、近所も家族みたいで楽しかったと思えます。
ということで、今日はとりとめのない話でしたが、同じ想いを持っている人たちが
同じ方向を向けば何かが動き始める気がします。
【小さな実践】
あなたは、人生のエピローグをどのように演じたいですか?
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