マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

コミュニケーションの落し穴

2018年6月25日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:関係性コンディショニング

コラムカテゴリ:スクール・習い事

私が初めてセミナーを経験したのは26歳の頃、「現場から観る生産性の向上」というダサいタイトルでしたが、高額賞金のかかった社内セミナーコンクールに奇跡的に優勝できました。
大手鉄鋼メーカーだったので社内誌に掲載されるなど、少し有頂天になっていた時期がありました。セミナーの内容は、実践向きにグループで半年かけて作ったもので、内容が評価されただけで私への評価ではありません。勘違いも甚だしいですね(笑)



セミナールーム



セミナーや講座前日の夜は、初めて登壇した時を想い出します。前日にシュミレーションして一睡もできなかったこと、まったく経験したことがない人たちに言葉で伝えることの難しさ。人はそれぞれ違うフィルターで物事を観て聴いて感じ、それぞれの判断基準を持っています。同じモノを観ても聴いても、無意識に自分の体験や知識のフィルターを通しています。

例えば、夫婦が映画を観ても、感動する場面が違うので、「あなたは何で泣いてるの? 私はむしろ怒りを感じたわ」なんて会話になることがあります。私たちは、知識や体験してきたことが違います。それぞれの体験を通して琴線に触れるセリフとかシーンで感動したり共感したり、様々な価値基準があります。

コミュニケーションが上手くいかない原因のひとつに「言葉足らず」があります。相手が「このくらい解るはず」と思って省略して話している内容をあなたの判断基準で勝手に解釈し、あなたも省略した言葉で相手に返す。ここから負のループが始まり、どうでもいいような些細なことで喧嘩になります。これを回避する方法は「質問」です。冒頭のような例だったら「あなたはどのようなシーンに共感したの?」という質問をすれば会話は盛り上がるはずです。

コミュニケーションは親しい存在になるほど、会話が省略されます。私の知り合いの会話がなかったご夫婦は、奥さんが上手にご主人に質問をするようになって最初は面倒くさそうに答えていたご主人も、最近では積極的に話すことが多くなったそうです。上手な質問は、相手が興味を持ってくれたと感じて嬉しくなるものです。会話が少なくなったご夫婦、カップルの方、是非、お試しあれ(^^)



【小さな実践】
質問する際、会話の中で省略、削除、一般化
されていることを見極めた質問をする



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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