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コラム
ステルス戦闘機がやりたくないこと
2018年3月10日 公開 / 2020年10月25日更新
「あなたの強みを引出します」
このノウハウを得意としている
コーチ・コンサルの方が多いです。
コーチがクライアントの
強みや才能を引き出す際、
・子供の頃、やりたかったことは?
・時間を忘れて情熱をかけれることは?
・何の制限もなかったとしたら何がしたい?
・具体的な望ましい未来は?
・憧れている人は?
などを聴きながら、
クライアントの過去・現在・未来の
タイムラインからエッセンスを抽出して
いくのが通常のやり方だと思います。
私の場合、ここから
少し違うことを聴きます。
・絶対にやりたくないこと
・何があっても避けたいこと
・望ましくない過去のエピソード
など、ちょっと
ネガティブに感じることを
掘り下げて聴きます。
これにはこんな理由があります。
やりたいことなどの
ポジティブなことだけ聴くと、
やりたいことの中に本当はやりたくないことも
隠されていることに気付くことができません。
やりたくないことを認知してないと、
ステルス戦闘機のように、突然、
「こんなはずじゃなかった」
という感情が出てきます。
この手法に似ているのが
数学などで使う背理法という理論。
私は建築設計でよく使いました。
背理法とは、
「主張Aを正しいと証明したい場合、
まず主張Aが間違っていると仮定し、
主張Aの中の矛盾を探し出すことで、
正しいことを証明する方法」
めちゃくちゃ
解りにくいですよね(笑)
例えば、
Aさんが犯人でもないのに
警察から疑われています。
ここで背理法を使うと、
Aさんを一旦、犯人だと仮定します。
Aさんが犯人なら必ず犯行時刻に
事件現場にいるはずです。
そのAさんが
犯行時刻に別の場所にいることが
確認されたとしたら
それは矛盾の1つになります。
こうしていくつも
矛盾を拾い上げていって
Aさんが犯人でないことを証明する
これが背理法の理論です。
背理法のポイントは
視点を真逆に向けて
その中の矛盾を拾い出すこと。
例えが長くなりましたが、
物事の視点を変えると
観えてないものが観えます。
将棋界の重鎮、
加藤一二三九段が対戦中、
対戦相手の後ろにまわって
相手の視点で見る戦術がありました。
まさにこれです。
【小さな実践】
あなたの周りに苦手な人がいるとしたら
その苦手な人の視点であなたの嫌いな部分を
書き出してみる
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