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一緒にやろうぜ!社員との共同作戦―「情報発信(アウトプット)」で圧倒的な差別化を―

海江田博士

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テーマ:「情報発信(アウトプット)」戦略について

私が実践してきた情報発信事例

かつて私は、月に1回放送される地域FMでのレギュラー番組を、自分が主体となっているものを1本、ゲストとして出演するものを1本の計2本担当していました。それから、不定期ですが、お隣りの市の地域FMでは2時間の長時間番組でしゃべったこともあります。
また、書いたものを発表する場としては、以前、地元の地方新聞に半年間コラムを連載したことがありました。業界紙には、数年おきに十数回連載の専門分野に関するコラムを書いたことがあります。また、ブログやコラムは不定期ですが、それぞれ違うHPに掲載しています。
多くの人に対して、特に経営者に対して「情報発信(アウトプット)」をお勧めしている身ですので、こうやって、自らもかなりの量の情報を日々発信している訳です。これは言うまでもなく、私自身や私が経営している事業を、広く理解し支持していただくために実施していることです。
さて、こういった活動にも、もうかなり長く取り組んでいますので、様々な形でその効果は表れてきています。地域の多くの経営者や同業者が伸び悩む中、私のところに対するお問い合わせは以前に比べて増えてきており、業績の向上にも貢献しているのです。それが、私の狙いでもありましたから、私の思惑は当たったということになります。

社員はどう思っているんだろう?

ところで、私と一緒に働く社員たちは、自分たちのボスのこういった活動をどう捉えているのでしょうか。今のところ、外に向かってこんなことをやっているのは私だけで、社員達は会計事務所として、日々地道なルーチンワークを受け持ってもらっています。
そもそも私は「経営トップ自らによる情報発信の重要性」を、お勧めしているのですから、言っていることとやっていることが乖離していては信用問題です。そういう意味では、有言実行の精神で言行一致させているつもりです。とはいえ、やがては自分一人だけではなく、組織的な「情報発信(アウトプット)」の重要性も視野に入れていますので、社員たちのこういった方針に対する感想や捉え方も気になるところではあります。
ただ、私はこれまで、私が現在実行している「情報発信(アウトプット)」について、特に社員に「俺のやっていることに注目するように」とは言ってきませんでした。そこは社員の自主性に任せていたのです。ブログやコラムにしても、読んでいる社員もいれば、読んでいない人もいると思います。ラジオだけは放送日が平日で時間も勤務時間と重なっていますので、ほとんどの社員は聴いていないことでしょう。

情報発信は組織的に行なっていくべきもの

さて、そんな感じでこれまで来たのですが、今後この状況も少しずつ変えて行こうと思っています。というのは、理想的に言えば、情報発信そのものは組織的に行なっていくべきものであり、社員を含めた組織全体が、そのことを強く意識すべきものだと考えるからにほかなりません。
そこで、強制ではありませんが、たまたま私の車に同行する社員が出てきたとき(大抵私の車で移動し、私が運転するのですが・・)は、ラジオ放送を録音したCDを一緒に聞くようにしています。自分の声が流れる放送を聴くのは、どちらかといえば恥ずかしいものです。しかしちょっと無理して「これがつい先日の放送。どうだい?」と、気軽を装って感想などを聞くようにしているのです。
社員にとっては多少迷惑なボスの行動かも知れませんが、これも仕事の一環です。それに、ある意味重要なことは、社内で言っていることと少し違った表現や切り口でしゃべっていますので、彼らに私の考えていることや考え方を知ってもらういい機会だと思うからです。
それからこのコラムは、アップする前に一人の社員に、私が音読して聴いてもらっています。その社員が聞いていてよくわからない表現、内容が出てきたとき指摘してもらうためです。ほとんどダメ出しをされることはないのですが、読んでいる自分が読みにくい箇所があったり、よくわからない表現が出てくる場合がありますので、そのときは書き直しています。

盲点としての圧倒的差別化戦略

こうやって、少しずつ社員を巻き込んだ組織的な情報発信活動を広げて行こうと考えているのです。そんなことを実践していたところ、先日こんなことがありました。私が出演していたラジオ番組に、社員の一人が出演することになったのです。彼は経営計画のコンサルティングや、対外セミナーなどを担当しており、絶えず外に向かっての売り込みが必要なために、こういう機会を利用してみては、と思ったのです。たまたま休みの日の放送だったので、私も聞いてみましたが、よく頑張ってしゃべっていました。番組の前後に事務所の名前が何回も紹介されたのは言うまでもありません。
このような、社員を巻き込んでの情報発信活動は、すぐに実行できる訳ではありません。まずは社長が先頭に立って、そういう雰囲気を作っていくことが大事だからです。
そして、これはいつも言っていることですが、そんなこと(「情報発信(アウトプット)」)を実践しているトップは極めて少数派ですので、やがて大きな差別化につながります。ここに社員までが加わって、組織的に「情報発信(アウトプット)」ができるようになれば、そんな組織はさらに少なく、ほぼ皆無といってもいいくらいでしょう。ということで、これが実践できた企業は、極めて特異な存在になります。他社に対して圧倒的な差別化を実践できる情報発信戦略、ここへ向かって一歩踏み出してみたらどうでしょうか。



こんな感じでしゃべってました。

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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