「G9」・・・変わらぬ友人―高倉健、スティーブ・マックイーンが愛した男の定番Ⅰ
「3次元足形計測機」って!?!
「オニツカタイガー直営専門ショップ」は幾つかのタイプに分かれており、ウォーキングシューズも専門店が展開されている。私は、その中の「アシックスウォーキング銀座」店に出向くことにした。
この「アシックスウォーキング」という言葉が頭に付くショップは、前述のようにウォーキングシューズのみの専門店である。ウォーキングシューズ専門なので、そんなに大きなショップではないが、全国に展開しているらしい。
中に入って、靴を購入したい旨伝えると、1階にいた男性店員が「足のサイズを正確に測られませんか。」という。自分の足のサイズは知っているつもりだ。少し戸惑っていると、専門的な目で測り直すと、それまで思っていたものと違う場合もある、という。
地下の階で計測してくれるというので降りてみた。そこには足を計測する専門スタッフ(資格があるらしい)と「3次元足形計測機」という機械が備え付けてあり、客の足の形とサイズを正確に測定して、各人の足に合った靴を選んでくれるのだ。
足をなんだか怪しい箱の中へ
ぷらっと店に入ったときは、3Dで足を計測するなどという、そんな大変な事態になるなんて予測もしていなかった。ま、計測そのものは無料でやってくれるらしいのでチャレンジしてみることにしたのである。
とはいえショップに来た目的は、新聞広告で見たあのスマートなウォーキングシューズの購入である。ひと通り、展示されているシューズを覗いてみると、件のシューズはその下りて行った地下の売り場に並んでいた。
「よしっ、あった。」と喜んでいると、女性の店員さんが近づいてきた。上の階から聞いていたらしく、「計測なさいますか?」と尋ねられた。
「はあ、お願いします。」というと、なにやら縦長の段ボールくらいの大きさの機械の前に連れて行かれた。靴と靴下を脱いで、この機械の中に上から片方ずつ足を入れるように指示される。足を置く場所はなんかガラス面のようになっていた。
左右それぞれの計測が終わると、しばらく待たされて、先ほどの女性店員さんが1枚の紙を持って戻ってきた。どうやら私の足のデータがプリントされているらしい。
4Eの上があったとは・・・
「計測結果がでました。」彼女が伝える。「ど、どんな感じですか?」結果が気なる。彼女がほんのちょっと言いにくそうな表情を浮かべたのを、私は見逃さなかった。
「あのう、だいぶがっしりしたおみ足で・・・」
「がっしりした足・・・」・・・予測はしていたが、どの程度「がっしり」しているのだろう? この疑問は、数値のデータですぐ解決された。
「えーと、左の足が4Eで、右はその上のFでございますねえ・・・」
ちょっと言いにくそうに彼女が言う。そしてさらに続けた。
「甲の方もだいぶ高くていらっしゃいますね。全体としてがっしりとした感じです。」
うーむ、「がっしり」というのはそういう意味であったか・・・「甲高幅広」という言葉が頭に浮かぶ。私の「おみ足」は、典型的な昔の日本人の足形である。
まあ、知らないではなかったが、それにしても右がFとは・・・初めて聞くサイズ表示だ。4Eの上があったのか・・
上には上が・・・
しばし絶句していると
「あのう、Fの上の2Fという方もいらっしゃいますから・・・」
と、フォローにならないようなフォローを彼女がしてくれた。(その上に「G」というのもあるらしい。)
私の場合、「普通のF」と言われただけでもう十分である。十分「がっしり」だ。要するに「ゴツイ」のだ。
で、私が広告で見て欲しかった靴は、普通のワイズ(幅のサイズ)である。履いてみたら確かにきつい。長さのサイズを一つ上にして無理に履けないこともなかったが、なんだか軽く打ちのめされたようになった私は、その日は買わずに帰ったのである。
『今の若い子は足の形もスマートなんだろうなあ。』
『若い頃、下駄なんぞ履いていたからなあ・・・』(ある時期まで、鹿児島では下駄での通学が許されていたのである)
と、いろんな思いが頭の中を駆け巡る。
ま、という訳でつくづく日本人体型のおじさんぶりを自覚させられた。
『ああ、俺はカッコイイ靴の購入もままならないのか・・・』
と思い知らされたショッピング体験でした。
これは野球用トレーニングシューズ。子供たちの誕生日プレゼントです。
PS
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
上記の通り、いささかユニークな税理士です。
この業界人特有の硬さはみじんもありません。
私と話すと面白い、という方がたくさんいらっしゃいます。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
電話でも、メールでも、ズームでも対応いたします。
是非一度お話の機会を・・・・・