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「同調圧力」という鬱陶しさ―群れるファッションにあきれたあの頃―

海江田博士

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テーマ:ファッションについて考える

黒のレザーハーフコート

昔、私がまだ東京にいた頃、黒のレザーハーフコートというのが流行ったことがありました。ある日、表参道を歩いていると、7,8人の若者の群れが全員、黒のレザーハーフコートを着ているところに遭遇しました。
確か、全員大学生くらいの女の子だったと思います。私は初め、どこかの制服かと思いました。しかし、よく見るとみんな同じデザインではありません。
黒のハ-フというところだけは一緒なのですが、それぞれ異なるメーカーというかブランドのようです。ただ、ちょっと離れたところから見ると全く同じにしか見えませんでした。
この光景に、なんだかちょっと気持ち悪さを感じたことを覚えています。

俺も買っていたかも

しばらくすると、この流行は終わりを遂げたようで、それからは黒のレザーハーフコートなど着ている人はほとんど見かけなくなりました。逆に「ダサい」ということになったのだろうと思われます。
私は黒のレザーハーフコートが流行ったときに、それを買おうとか着ようとは思いませんでしたが、こげ茶のレザーハーフコートは持っていたので時々着用していました。あんな流行の仕方をしなければ、黒も購入していたかも知れません。


これがこげ茶のハーフコート。派手な裏地はあとでつけたものです。

ネイビーダブルブレザー

違う場面でも同じような風景に何回か遭遇したことがあります。確か、ダブルの紺ブレというのが流行ったことがありました。このときも、滑稽なくらい猫も杓子も紺ブレ、紺ブレ一辺倒だったことを覚えています。
考えてみれば、黒のレザーハーフコートもダブルの紺ブレも定番的な衣類です。(紺ブレは今でも普通に愛用しています。)しかも、どちらもそれほど安いものではありません。こんなものを流行に任せてバッと着てバッとやめるというのは、いかにも滑稽であり軽薄なように思えます。
しかし、若者の間ではそれが流行っているとき、違うタイプのファッションをしているということは居心地が悪いのでしょうか。彼らの世代の中ではそれなりに、同調圧力というものが存在するのかな、と思います。


こんな感じでネイビーブレザーは愛用しています。


滑稽かつ軽薄なる同調圧力

あのとき、表参道で見た若者たちはおそらく20代前半、私は40になっているかどうかくらいの年齢でした。あの若者たちも今では40代後半か50代くらいになっていることでしょう。今でも、同調圧力的流行追っかけのマインドは変わらないのでしょうか。
なんにしても、日本人には横並びの同調圧力というのは強いような気がします。私のような人間にとって、それはやや窮屈だし、時には鬱陶しく感じるものです。
まあ別に、そういう風潮に対してぶうぶう言いながら生きているわけではありませんが・・
しかし、もう少し適度に自分らしさを発揮しながら生きていた方が気が楽なような気がするのですがいかがでしょうか。

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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