濃度の濃い出会い?!?―むしろ肉声、肉筆のリアリティーに心が動く時代―Ⅰ
[世間はストーリーを知りたがっている]
NHKテレビの特集番組で、取り上げていた「すきやばし次郎」のご主人小野二郎氏。
このようにある業界の頂点まで極めた人物であれば、マスメディアは向こうから取り上げてくれます。
私たちにとって、そこで紹介される内容が興味深いのは、それだけ取り上げるに足るストーリーを「すきやばし次郎」が持っているからにほかなりません。
残念ながら普通の企業はそうはいきません。
こちらから積極的に「情報発信(アウトプット)」なければ、向こうが進んで取り上げるということはないでしょう。
ごく普通の企業が「情報発信(アウトプット)」したとして、それはどう受け止められるのでしょうか。
おそらく、そこにおいて自信が持てる人は少ないと思います。
とはいえ、我々は「すきやばし次郎」の物語を興味深く見させてもらいました。
さて、我々の物語は誰も見てくれないものでしょうか。
もちろん「すきやばし次郎」小野二郎さんとはスケールもレベルもまるで違うかも知れませんが、世間は専門性を持って続けてきた事業の物語(ストーリー)を、知りたくないということはありません。
どんなスケールやレベルであっても、一つの事業を成り立たせてきたストーリーというのは興味深く面白いものなのです。
向こう(マスメディア)から取り上げてもらうのはまだ難しいとしても、こちらから「情報発信(アウトプット)」することにおいて、まったく躊躇する必要などありません。
知りたがっている世間に向かってこれまで培ってきた専門性や裏話、苦労したエピソードなどどんどん「情報発信(アウトプット)」していきましょう。
そうすれば御社に対する理解も深まり、ファンと呼ばれる人たちの裾野も広がっていきます。
こういった「支持者」の下地を作っておけば、好不況の波や突然の逆風にも耐えられるだけの強靭な企業体力を維持することができるようになります。
一見、本業とは何の関係もないように見える「情報発信(アウトプット)」ですが、この様々な好影響による好循環を想定して、是非積極的に取り組んでいただきたいと私は思っています。
これはお寿司ではなくて、京都の和菓子職人さんです。
おしまい