赤字の解消という喫緊の目標を設定したとして・・―ビジネス支援、直接法か間接法か悩んだ末に―Ⅱ
マーケティングの本も出しています。
[内向きアドバイスだけでは何か物足りない]
顧客の顧客、つまりお客さんが対象としているお客さんまで具体的に意識するかどうか、が肝要なビジネスの世界。
会計人の場合、そこまで踏み込まないようにしているケースが多いのではないでしょうか。
あくまでも内部の体制作りと大枠の目標を示すにとどまっているようです。
つまり、内向きのアドバイスという範囲を超えることはないのです。
コンサルタントは、実際の市場を意識したレクチャーを行なわないとその存在意味がないような気がします。
顧客はおそらくそれを望むでしょう。
つまり、外向きのアドバイスでなければならないのではないでしょうか。
ここで、外向きが良くて内向きが悪いとか、どちらが優れているとか言うつもりはありません。
それぞれ役割が違うということです。
ただ、会計人として内向きアドバイスというスタンスをずっと取ってきて、何か物足りないものを感じていることは確かなのです。
それはやはり間接的にしかコミットできていないという歯痒さだろうか、と思っています。
基本的には「経営計画の策定」という手法を守っていくし、それは意義のあることだと思っていますが、今後「市場」を意識していく必要もあるでしょう。
いわゆるマーケティングの世界です。
私は、マーケティングに対する感覚が皆無、という経営支援は、そもそも難しいのではないかと思っているのです。
コンサルタントとのスタンスの違いについては今後もあっていていいと思いますが、マーケティングに関しては、これまでの我々の枠を少し突破して、積極的に取り入れて行く必要があるのではないでしょうか。
おしまい