大事なのは「その先」―経営者像の違いは企業のあり方を決定するのか―Ⅰ
[男性的でもあり女性的でもあるリーダーシップ]
それでは、不確実性の高い今の日本のような事業環境の中で、一定の成果を出していくリーダーとはどういうタイプなのでしょうか。
この著者はどのように考えているのでしょう。
それは
― 今求められているのは、前向きで楽観的なビジョンを示し、新しいアイディアで部下のやる気を刺激し、そして部下一人ひとりをきちんとケアするような、男性的でもあり女性的でもあるリーダーシップである。
さらに、部下の努力に細かく目を向けきちんと報いるような、むしろ女性の方が得意とするイメージのリーダーシップも強く求められている。―
といったように書かれています。
もちろん、男性或いは女性に関係なく「リーダーの資質」というものが存在するのは当たり前の話になります。
そんな中でも、近年においては、男性よりむしろ女性がより多く有している資質の方が強く求められている、ということなのでしょう。
私はこの点をかつて
「家事のように、パラレルにいろいろなことを進めなければならない仕事を得意とする女性の方が、一直線に仕事に向き合うタイプの男性よりも経営には向いているかも知れない。」
と書きました。
確かに、ビジョンを示し、やる気を刺激し、ケアまで行ない、努力にきちんと報いるなんてことを同時に(パラレルに)こなすのは簡単なことではありません。
男女問わず大変な仕事であることは間違いないのです。
女性の好きなお花畑・・・本文とは特に関係ありません。
つづく