能力とリーダーシップ―経営者の資質のあり方について考えてみる―Ⅲ
[求められるのは独善的でない協調的なリーダー像]
私は、自分で家事をやりながら、漠然と「女性の方が経営者に向いているのではないか。」と考えました。
その理由についても以前書きました。
先述の「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」という本の中では、女性の「リーダーシップ」についても書かれています。
経営者=リーダーですから「リーダーシップ」は、経営者には欠かすことのできない資質であり、研究すべき課題でもあります。
ただ、女性にフォーカスした著書などは、まだそれほど多くはないと思います。
この本の中では「成果を出す組織のリーダー像」について、新旧を比較しながら、以下のように分析されていました。
興味深い内容なので取り上げてみたいと思います。
世間一般に「優れたリーダー像」と思われている典型的なイメージが、これまでは
「自分の意志を強く示し、時には手段を選ばず、独善的に目的を達成する」
だったとすると、それはどちらかといえば「男性的なイメージ」と重なってきます。
とはいえ、これはもちろんのこと、ステレオタイプ(紋切り型)のリーダー像を言っているのであって、すべてがそうではないことは当然ですが。
ところが、事業を取り巻く環境が、様々な理由で不確実な時代に突入している今の日本では、上記のような「自己主張の強いリーダー像」よりも「独善的でない協調的なリーダー像」が求められている、というのです。
実際、統計的に見ても、そういった組織リーダーの方が成果を出しているようなのです。
鹿児島で最も尊敬されているリーダーです。
つづく