責任は俺が取る。とりあえずやってみいや!―後継者には「良い子」と「悪い子」がいる?―Ⅱ
一方、少数派である「悪い子」はどうなのでしょうか。
これまでと同様、現在も大変に苦労はしているが、時代の条件が変わって、成功の可能性は昔より大きくなりつつある、と私は見ています。
というのは、前述のように後継者には「良い子」の方が圧倒的に多いために「悪い子」同士の競争はそれほど熾烈ではないからです。
というよりも、逆に「悪い子」は、少数派ゆえにお互い知り合ったならば、前向きの仲間意識が芽生えるという現象も起こり得るのです。
特に「良い子」の多い地方の場合、「悪い子」がちょっと頑張れば、すぐに差別化が実現します。
頭一つ抜け出るのはそれほど難しい話ではないのです。
また、先代がかなり高齢になってきて、さすがに自分の主張してきた経営観を持続させるのがしんどくなってきた、という環境の変化もあります。
実際、自分の言った通りにやらせたにもかかわらず結果が出ていないので、以前ほど強くも押し付けられなくなってきているのです。
「悪い子」が難しいのは、一度始めた「悪いこと」を持続できるか否か、ということです。
最初、頭一つリードできたとしてもその状況はいつまでも続くわけではありません。
その程度のリードはやがて追いつかれます。
つまり、常に「悪さ」(これが「例え」なのは言うまでもないことだとは思いますが・・・)に磨きをかけて行かなければならないのです。
しかも、それは逆風が吹きすさぶ中での持続であります。
かなりタフでなければ続けられない、といえましょう。
悪い子は大変だよな~(写真と本文は特に関係ありません)
つづく