常識破りの功罪Ⅲ
[常に商品開発力を意識する]
農畜産物について考えた場合、第3者がその優劣を判断するのに、最も共通する判断基準は「味」ということになるのではないでしょうか。
もちろん基本に「安全性」ということはありますが、際立った栄養価とか薬事的な効能でもない限り、「味」についてはどうしても平均点を上回っていなければ話にならないのです。
「商品力」において大事な点は、その事業者が常に「商品開発力」や「商品開拓力」を意識し続ける、ということになると思います。
「これまでこんなやり方でやってきたのだから、これからも同じやり方で構わないだろう。」
といった惰性的な取り組みでは成長発展は望めません。
常に創意工夫を伴うチャレンジ精神が求められるのです。
「市場における他の商品よりもより良い商品、これまで作ってきたものよりもより良い商品を作りたい。」
これを常に心がけるか否かで結果は大きく違ってくきます。
そして、その商品が今の時代の要請にあっているか、市場の支持を得られるのか、の検証を常に怠らないことが求められるのです。
この検証を省いてしまうと自己満足、或いは一人合点の世界に陥ってしまう危険性があるといえましょう。
こういった危険性を避けるためにも、消費者の目を持つパートナーなどをブレーンとして身近に置いておくといった工夫も大切なことです。
市場に合う商品、売れるのがいい商品なのです。
つまり、「良い商品が売れるのではなく、売れる商品が良い商品」
なのです。
地産地消の料理の数々
つづく