目線を変えよう―考えかたと視点を変えなければなにも変わらないよ―Ⅰ
選択肢の少ない業種のバリエーション
立地が地方であること、規模が小さいこと、このダブルの不利な条件において人材の確保が難しいのが地方の中小零細企業の現状。
これは、今後より切実な問題となっていくでしょうと書きました。
それだけではありません。
選べる様々な「業種」のバリエーションという観点においても、若者が魅力的に感じる地方での仕事は少ないのではないでしょうか。
地方の場合、都会と違って選べる仕事の種類が極端に限られてくるのです。
特に若者が好むような業種においてそうであるといえましょう。
これまで述べてきた人材の格差問題も、この仕事のバリエーションをもう少し増やすことができれば幾分かは解決できるはずなのです。
地方の課題は、様々な仕事を創出していくことであるともいえるのです。
厳然たる経済格差
さて、ここまでいろいろ述べてきました。
そこで、実は今私が一番に感じているのは、原点に戻るようだがやはり「経済格差」なのです。
現在、東京在住の子供たちから聞く向こうのビジネスマンの年収は、私が把握しているこの地域のそれとはかなりかけ離れています。
首都圏においては、まだ若いビジネスマンが、私の事務所のベテラン職員の倍近い年収を普通に得ている言う情報を耳にします。
この情報の対象は一部上場企業になります。
とはいえ、都会と田舎、大企業と零細企業という差があるにしてもこの違いは大きいと言わざるを得ません。
ここで私が感じるのは、向こうが高い!というよりは、こっちが安い!んだろうなあ、ということなのです。
都会の風景、イルミネーション。