目線を変えよう―考えかたと視点を変えなければなにも変わらないよ―Ⅰ
昔、地方の中小企業は元気だった
こんな話を聞いたことがあります。
「今、格差社会と言われるが、昔はそんなものじゃなかった。
例えば、戦前旧財閥系企業(三井三菱などか?)に勤めるビジネスマンの年収は数千万円単位(確か平均で5千万円くらい?)であり、現在の比ではなかった。」
と、いうのです。
上記のように戦前は、財閥系企業といった一部の特権的企業が、多くの資産を独占していたのだろうと思われます。
しかし、この状況は戦後「財閥解体」という形で解消されました。
現在、大企業と中小零細企業、都会と田舎などで以前より格差が広がっているのではないか、という気がします。
とはいえ、まだ上記のような極端な単位での格差とは言えないでしょう。
「格差」と言えば、もっと近い存在でも記憶に残っていることがあります。
それはいわゆる町で商いをしていた旦那衆と、そこで働いていた使用人その他という形においてです。
その両者の格差は割と近年まで、地方においても私達の身近なところでそうであったように思います。
私と近い年齢の方々であれば同じような感想をお持ちではないでしょうか。
私は、戦後がむしゃらな復興の時代を経て高度成長期を迎え、バブル崩壊に至るまでは、日本はいわゆる「商売」の時代だったのだろうと思っています。
戦後復興期、サラリーマンが上記のように財閥解体や公務員制度の仕切り直しといった理由でまだ割を食っていた頃、商売人たちは色々な事業を起こしその収入をグングン伸ばしていたのです。
今、安倍首相は
「地方を活性化させよう。中小企業を元気にしよう。」
と、様々な施策を実行中です。
しかし、昔は中央がわざわざそんな旗を振らなくとも、中小企業や商売人が元気であり、地方も賑わっていました。
これは、六本木ヒルズ。
本文とは特に関係ありません。