世の中の業界のあり方について根本から考える―我々税理士の世界はどうなのだろうか?―Ⅲ
とはいえ、カバーするエリアが広くなって、こちら側の負担がどんなに大きくても、基本的にビジネスとして成り立つとなれば応ぜざるを得ません。
というのは、お問い合わせをいただく中の多くのケースが、うちのサービスの内容に対して、支持をいただきご指名されるケースが多いからです。
なんとか、交通費などコストの負担を一部お願いして契約を成り立たせているのです。
その他のお客さんについても、こちらに訪問させるというのを基本形にするのは不可能であろうと思います。
おそらくそのスタイルは成り立ちません。
さて、ここからが今回のさらに本題になります。
私が、弟からそういった新しい税理士の動き(顧客の側から事務所に訪問をさせるという)を聞いてどう思ったか、ということです。
ここまでの話であれば、あくまでもコストダウンの理屈になります。
いかに効率よく既存の業務をこなすのか、に軸足が置かれています。
確かに中小企業が急速にその数を減らす中、顧問料を上げていくことは難しく、新規起業もそれほど多くは望めない状況です。
コストをできるだけ削減し、効率よく仕事をこなして可能な限り少ないチャンスの中から利ザヤを確保したい、という気持ちは分からないではありません。
しかし、私にはこの理屈はなんだかつまらないものに思えて仕方がないのです。
実は、こういった戦略というか考え方は以前からありました。
それを聞くたびに、私は何か割り切れないものを感じていたのです。
日南海岸に咲くハイビスカス
本文とは特に関係ありません。
つづく