我々税理士はどうなのか?―業界のあり方について考える―
国家資格・・・これによって保証されいる世界にはそれなりの意味がありますし、これを持つ人間は資格に対する矜持やプライドもあるべきだろうと思います。
逆に、資格を付与されていることによる多少の制約もあります。
そのために、これを持つ側に多少の「特別感」が生まれるのかも知れません。
私の父(税理士)は、昔、値下げを要求してきた顧客に
「我々は単なる商売でやっているんじゃないんだ!」
と厳しく叱責したことがあったらしいのです。
その話を聞いて私は、皮肉や揶揄ではなく心底
「すごいなあ。俺にはできないなあ。」
と思ったことがあります。
父は前述の「特別感」を持った人だったのでしょう。
ところで、私自身も税理士ですが、わた足の場合、常に我々が手掛けている仕事自体を、大きなビジネスの世界の中にある一つの「業界」としてとらえてきました。
税理士という職業が
「商売即ち一般のビジネスとはちょっと違うんだ。」
と思ったことは一度もありませんでした。
つまり私は、「税理士」を自らのビジネスとしてとらえ、これまでこなしてきたのです。
さて、前置きが長くなってしまいました。
上記のような前提のもとに我々の業界を考えたときに、いったいいかなる未来形があるのでしょうか。
業界という大きな単位で俯瞰してみたいと思うのです。
税理士業務の中には公認会計士もそれを生業(なりわい)としている人も多いので、ひっくるめて「会計人業界」と呼ぶことにします。
六本木ヒルズです。
本文とは関係ありません。
つづく