世の中の業界のあり方について根本から考える―我々税理士の世界はどうなのだろうか?―Ⅱ
「業界」という言葉があります。
「流通業界」とか「広告業界」とか「ファッション業界」とか、主にその産業を指す言葉が頭について○○業界といった言い方をするようです。
しかし、一方で「税理士業界」とか「弁護士業界」とか「公認会計士業会」とか「医師業界」とか「歯科医師業会」といった言い方はあまりしません。
これらの有資格者はあまり「○○業界」という言い方はしてほしくなさそうに見えます。
「業界」とは意味が若干異なりますが、それぞれ「税理士会」「弁護士会」「医師会」といったその業種を代表する業界団体があるのです。
イメージ的にはこれらの業界団体が業界そのものを指しているようにも思えます。
とはいえ、「医師会」などは、強制加入ではないようですので、「業界」が指す意味と完全にイコールではありません、ともいえます。
逆に税理士は強制加入なので、ほぼ業界とイコールといっていいのかも知れません。
まあ、それはともかくとして、何故これらの有資格者たちは「○○業界」という言い方を、あまりしてほしくないと思うのでしょうか。
それはおそらく、ちょっと大袈裟に言えば
「国家資格に裏打ちされた我々の職業は、民間の商売と完全には同等のものではなく、もっと崇高な目的のもとに成り立っているのである。」
・・みたいな意識を持っているからなのかも知れません。
錦江湾の美しい水辺です。
本文とは何の関係もありません。
つづく