涼しい顔して「OK」と言えるか―「もったい」をつけないのが男の力量―Ⅱ(おしまい)
大人になってから、かつてのように、いろいろな国々の様々な小説を読むことで文学に触れる、という機会をほとんど持たなくなってしまいました。
そんな私ではありますが、時おり文学の放つ強烈な「香り」にハッとすることがあります。
その今でもハッとさせられるのは、どんな時かといえば、それはすぐれた詩(ポエム)に出会った時です。
といってもその出会いは、新しい出会いではなくほとんどが再会ではありますが。
昔読んで感銘を受けた詩というのは、そのときの鮮明な印象の記憶が、どこか精神の奥深いところに仕舞われているらしいのです。
改めて読んでも、その心の奥深いところにある箱の蓋は、意識下にあったにもかかわらずすぐに開かれ、身震いのするような感動を覚えることが多いのです。
詩という様式は、散文である小説と違って、言葉が短く研ぎ澄まされている分、一瞬で深く心に入ってくるのだろうと思います。
すぐれた詩人の言葉が、瞬間で連れて行ってくれる文学の香りに満ち満ちた世界には、他では決して味わえない上質で希少な喜びがあるのです。
「トニオ・クレーゲル」ではありませんが、市民的な普通の生活と精神世界の少し深いところへ降りていくような文学的試みとの共存は、私にとっても大きなかつ永遠のテーマでもあるのです。
これは詩(ポエム)の世界とは少し違いますが「アリエッティ―」に描かれていたファンタジーの世界。
おしまい
【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。