聞いてないヨー!―散々無茶振りをされてきてわかった自分の性格―Ⅱ
詩(ポエム)は、そのものをそれほど夢中になって読んだわけではありませんが、印象に残る作品や詩人は何人かあげることができます。
ドイツにリルケという詩人がいて、この人の「若き詩人への手紙」という書簡集は、詩作への姿勢や心のあり方が書かれており、自分がそれを受け取ったような錯覚を覚えました。
また、フランスのボードレールやランボーといった詩人たちは、当時の私に「無頼」という言葉を想起させ生き方にも影響を与えました。
「無頼」という言葉が醸し出す時代の雰囲気はそれほど魅力的でもあったのです。
その後、大人になってからも新宿のゴールデン街辺りをうろついていた私は、「無頼」という言葉が常に頭の中にあったような気がします。(この辺の思いは、コラムでも書きました。)
年の割には背伸びして、難解な文学を読み続けた副産物だかどうだかわかりませんが、学校の国語の点数だけはよかったことを覚えています。
浪人して予備校に通っていた時も、国語だけは何回も全体で1番を取ることができました。(他の科目はひどいもんでしたが・・・)
とにかく、こうやって我が青春と文学とは切っても切れない関係にあったのです。
そう考えると文学からすっかり離れて、実務的なテキストやビジネス本しか読まなくなってしまった今の自分の方が不思議かも知れません。
文学には独特の香りのようなものがあります。
それは他のものでは決して得ることのできない、強いて言うとすれば「香り」としか呼びようのない、何か深い感覚のようなものです。
文学に触れるということは、人間の精神の最も奥深いところに眠っている「なにか」を、言葉の力で呼び起こす行為なのかも知れないと思います。
書き散らかした原稿。
つづく
【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。